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お寿司に合う日本酒銘柄10選!ネタごとに相性が良い日本酒の選び方も
日本のお酒を象徴する日本酒と、同じく日本食を代表するお寿司。どちらも米を使って作られているため、相性の良い組み合わせです。
しかし、普段から日本酒とお寿司を一緒に楽しんでいる方の中には「お寿司に合う日本酒の種類を知りたい」「それぞれの旨みや味わいをより引き出したい」と思っている方もいるでしょう。
そこで今回は、日本酒を知り尽くした専門メディア「美味しい日本酒」が、お寿司に合う日本酒の銘柄を厳選してご紹介します。ネタごとに相性の良い日本酒の選び方も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
お寿司に合うお酒は「辛口」の日本酒!
ネタの種類に関わらず、お寿司全般と相性の良い日本酒を選ぶなら辛口がおすすめです。すっきりとしたドライな味わいの辛口なら、素材の新鮮かつ繊細な味を楽しめます。
辛口の度合いを見極める際は、日本酒のラベルに記載されている「日本酒度」をチェックしましょう。日本酒度とは糖分の含有量を数値化したものです。一般的な目安は以下のようになっています。
- +3.5~+5.9:辛口
- +1.5~+3.4:やや辛口
- -1.4~+1.4:普通
- -3.4~-1.5:やや甘口
- -5.9~-3.5:甘口
日本酒度と併せて、ラベルの「酸度」にも注目してみましょう。酸度が高ければ濃醇な味わいに、酸度が低ければ淡麗な味わいになります。
お寿司に合う日本酒銘柄5選
辛口の日本酒にはさまざまな種類があり、どれを選べばよいのか迷いがちです。お寿司と相性の良いお酒の銘柄を知っておけば、日本酒を選ぶ際の参考になるでしょう。お寿司に合うおすすめの銘柄を厳選して5点紹介します。
「日高見」超辛口 純米酒
宮城県石巻市にある蔵元・平孝酒造の主要銘柄が「日高見」です。石巻は旧北上川の河口に開けた港町であり、日高見の名称は北上川の旧名「ひたかみがわ」に由来しています。
また、周辺に存在したと『日本書紀』に記載のある、太陽の恵みを受ける「日高見国」も重ね合わされた名前です。
日高見は透明感のあるキレの良い後味を楽しめる日本酒です。魚介類との相性が良く「超辛口 純米酒」は特に赤身魚や青魚と良く合います。一般的な辛口純米酒と違い、旨みをしっかりと感じられることが特徴です。
冷やしてもおいしく飲めますが、ぬる燗や熱燗で楽しむのもよいでしょう。燗につけると米の旨みや甘みを十二分に引き出せます。辛口が好きな方なら一度は試してほしい日本酒です。
「臥龍梅」純米大吟醸
「臥龍梅」を販売する三和酒造は、静岡県静岡市に本社を構える1686年創業の蔵元です。これまでに手掛けたお酒は、県内外で数々の賞を受賞しています。
総米約600kgの吟醸小仕込みで製造する臥龍梅は、従来の静岡型吟醸酒と異なり、味と香りが豊かでインパクトのあるお酒です。兵庫県産の山田錦や愛山を使用し、やわらかい口当たりに仕上がっています。
日本酒度は高いものでも+5程度と、適度な辛口で飲みやすいことも特徴です。飲む温度を変えれば異なる味わいを楽しめます。辛口の日本酒を飲んだことがない方にもおすすめです。
「佐伯飛翔」純米酒
大分県佐伯市にある1910年創業の蔵元・ぶんご銘醸が造る日本酒です。焼酎をメインに製造していた2011年、創業時の原点である清酒造りを復活させたいとの思いで、「佐伯飛翔」が誕生しました。
地元の米で造ることにこだわっており、佐伯産のヒノヒカリ・吟のさとを使っています。九州屈指の清流として知られる番匠川の伏流水で仕込み、昔ながらの槽しぼりで造られている純米酒です。
淡麗辛口ですっきりとした飲み口に仕上がっています。味と香りが毎年違うことも特徴です。お寿司に合う日本酒として、テレビ番組でも紹介されたことがあります。
「獺祭」純米大吟醸
世界が認める日本酒「獺祭」は、山口県岩国市の旭酒造が造っています。「日本酒が苦手な人でも飲める日本酒」として人気を集めており、海外でも有名な日本酒です。
山田錦を45%まで磨いた獺祭のスタンダード「純米大吟醸45」は、繊細な甘みと華やかな香りを楽しめます。飲み口がすっきりとしているため、お寿司の味わいを際立たせてくれるでしょう。
より高品質な日本酒に挑戦したい場合は、山田錦を極限まで磨いた「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」もおすすめです。雑味のない蜂蜜のような甘みときれいな後味を堪能できます。
「加賀鳶」極寒純米 辛口
1625年創業、石川県の金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵・福光屋の代表銘柄が「加賀鳶」です。山田錦・金紋錦・五百万石といった、良質な酒米の個性と旨さを引き出しています。
厳冬の時期にじっくりと低温醗酵して仕上げられた「極寒純米 辛口」は、コクのある味わいを楽しめます。口の中でフワッと膨らむ米の旨みと、飲んだ後のすっきりとしたキレの良さが特長の純米酒です。
シャープな酸味を堪能したい場合は、10℃以下に冷やして飲みましょう。20℃前後で旨みを楽しんだり、40℃程度に温めてお燗で味わったりするのもおすすめです。
ネタごとに変える!相性の良い日本酒とは?
ネタごとに相性の良い日本酒の種類を知っておけば、お寿司の味わいをより引き立てやすくなります。代表的なお寿司のネタに合う日本酒の銘柄と、それぞれの特徴や魅力を知り、お寿司に合わせる日本酒選びの参考にしましょう。
マグロに合う日本酒「燦然 純米 雄町」
マグロは脂がのっていて旨みが強いため、同様に米の旨みが強い純米酒と合わせるのがおすすめです。菊池酒造の純米酒「燦然 純米 雄町」を選ぶとよいでしょう。
モーツァルトの音楽が流れる蔵の中で造られている「燦然 純米 雄町」は、岡山県産雄町の旨みを存分に引き出した、飲み飽きない日本酒です。脂の主張が強いマグロとも良く合います。
中トロのような脂が多いネタは、お燗と合わせれば口の中でとろける食感を楽しめるでしょう。逆に、赤身は12~15℃の冷酒と合います。「燦然 純米 雄町」は、冷や・ぬる酒のどちらでもおいしく飲める日本酒です。
白身に合う日本酒「大那 超辛口 純米酒 火入れ」
タイ・カンパチ・ヒラメに代表される白身には、さっぱりとした白身の味わいが引き立つ淡麗辛口の日本酒が合います。栃木県那須・菊の里酒造の主力商品「大那 超辛口 純米酒 火入れ」を合わせるのがおすすめです。
那須産の五百万石と那須高原の仕込み水を使い、日本酒度+10の超辛口に仕上げられています。酸味と苦みのバランスが良く、ほのかな甘味と十分な旨味を楽しめる点も魅力です。
超辛口ながらマイルドでフレッシュな飲み口となっており、白身の味わいを引き立たせてくれます。冷酒で飲めばキレの鋭さが増すため、さっぱりとした白身とよりマッチするでしょう。
貝類に合う日本酒「桑蛤 純米酒 濃醇辛口」
貝類のお寿司と一緒に飲む日本酒としておすすめなのが、貝類専用日本酒「桑蛤 純米酒 濃醇辛口」です。「桑名の蛤」で知られる三重県桑名市の後藤酒造場が造っています。
三重県独自の酒米「神の穂」を原料米に使用し、すっきりとしたやさしい米の旨みを引き出していることが特徴です。自然界の乳酸菌を取り込む伝統的な「山廃造り」で造られているため、乳酸による酸味で味わいにキレも生まれています。
貝類の旨み成分となっているアミノ酸や動物性糖質グリコーゲンは、お酒にも含まれている成分です。貝類と日本酒を合わせると相乗効果が生まれ、新しい味わいとなって口の中に広がります。
エビに合う日本酒「純米吟醸 無濾過生原酒 良寛」
お寿司のネタにエビは外せないという方も多いでしょう。エビやカニのお寿司が好きな方には、新潟県にある苗場酒造の「純米吟醸 無濾過生原酒 良寛」がおすすめです。
やさしい香りとふくよかな味わい、豊かな酸味を堪能できます。エビやカニのほんのりとした甘みとやわらかな味わいを引き立たせてくれる日本酒です。
常温よりやや低い15℃程度から、45℃程度のお燗までおいしく楽しめます。お燗にすれば味がより引き締まるため、異なる味わいを堪能できるでしょう。エビやカニ以外のお寿司や、シュリンプカクテル・エビマヨなどのエビ料理にも合います。
アナゴに合う日本酒「飛良泉 山廃 本仕込」
アナゴやウナギなど甘だれを使った寿司ネタには、米のふくよかな味わいを特徴に持つ日本酒がおすすめです。日本で3番目に古い歴史をもつ老舗蔵元「飛良泉」の定番酒「飛良泉 山廃 本仕込」を合わせるとよいでしょう。
飛良泉の伝統的な酒母仕込法で造られる「山廃」は、淡麗辛口でありながらふくよかな味わいも楽しめます。飲み飽きない腰の強さや清らかな酸味、ほのかな甘の香気も特徴です。
アナゴやウナギのこってりとした濃い味にも負けず、ネタの旨みをより引き立たせてくれます。濃厚な寿司ネタには、純米酒や濃醇系の日本酒が合うことを覚えておきましょう。
お寿司と日本酒は相性抜群!
お寿司をつまみながら日本酒を飲めば、互いの旨みや味わいを引き立たせる相乗効果を期待できます。お寿司全般に合う日本酒を選ぶなら辛口がおすすめです。
寿司ネタや日本酒にはさまざまな種類があるため、ネタごとに相性の良い日本酒を組み合わせることで、より贅沢なひとときを堪能できます。
今回の記事でご紹介したおすすめの日本酒をチェックし、実際に飲み比べもした上で、自分に合う日本酒と好きな寿司ネタで家飲みを楽しみましょう。
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