普通酒と清酒・本醸造の違いは?選び方やおすすめランキング10選も解説

普通酒と清酒・本醸造の違いは?おすすめランキング10選

普通酒と清酒・本醸造の違いは?選び方やおすすめランキング10選も解説

「おいしい普通酒を探しているけど種類が多くて迷う」
「普通酒ごとの違いがわからない」

と悩む方もいるのではないでしょうか?

さまざまな種類の中からどのように普通酒を選んで良いかわからない方も多いでしょう。

この記事ではこうした悩みを解消するために、普通酒の種類とそれぞれの特徴や違いを説明します。おすすめの普通酒も併せて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

普通酒とは

普通酒は、特定名称酒に属さない日本酒の総称です。特定名称酒は本醸造酒・吟醸酒・純米酒など8種類に分類されます。それぞれの違いは、使用される原料や精米歩合の割合、製造方法などです。

普通酒は特定名称酒以外を指す総称であり「普通酒」の明記は基本的にありません。購入の際には注意しましょう。

特定名称酒の分類は複数の条件によって区別されます。今回はとくに、使用される原料と精米歩合の違いにフォーカスして紹介していきます。原料と精米歩合以外の条件については、国税庁HPを参考にしてください。

参考:国税庁「清酒の製法品質表示基準」の概要

8種類の特定名称酒、使用される原料や精米歩合の違いは下記の通りです。

原材料 米・米こうじ 米・米こうじ・醸造アルコール
精米歩合規定なし 純米酒 ×
精米歩合70%以下 × 本醸造酒
精米歩合60%以下 純米吟醸酒 吟醸酒
精米歩合60%以下・特別な醸造方法 特別純米酒 特別本醸造酒
精米歩合50%以下 純米大吟醸酒 大吟醸酒

精米歩合とは、玄米を精米する際に残る白米部分を指します。例えば、精米によって削られる部分が30%である場合、精米歩合の表記は70%です。

また使用する精米歩合が同等であっても、醸造方法の違いによって名称を分けている場合があります。「特別な醸造方法」に明確な基準はなく、製造元により基準はさまざまです。

醸造アルコールとは、主にサトウキビを原料とした純度の高いアルコールです。日本酒を製造する際、醸造アルコールの添加によって辛口の味わいや軽い口当たりになります。

普通酒と清酒の違いについて

普通酒は清酒の一種です。清酒は主に米、米こうじ、水を原料として発酵させたものを製法工程上でこしたものを指します。

酒税法による清酒の定義は下記の通りです。

  • 米、米こうじ、水を原料として発酵させてこしたもの
  • 米、米こうじ、水及び清酒かすやその他政令が定めた原料を発酵させてこしたもの

製法工程の中で原料をこしたものを「清酒」、こしてないものを「どぶろく」としています。普通酒や特定名称酒は清酒に分類されます。

また、地理的表示(GI)制度により、日本国内産の米・米こうじのみを原料で使用し、国内で醸造したもののみが日本酒の名称を許可されています。

海外産の原料を使用したものや、日本産の原料を使用していても海外で醸造された清酒は、日本酒の表示を許可されません。

普通酒の選び方

普通酒にはさまざまな種類があります。特定名称酒と比べて、比較的安い値段で購入できるため試しやすいのがメリットでしょう。

普通酒は産地や原料、醸造方法などによって味わいや風味が異なります。どのような点に注意して選べば良いのか、下記で確認してみましょう。

産地で選ぶ

普通酒は、産地によって使用する水や醸造環境が異なります。そのため、風味や味わいなどの個性もさまざまです。

産地による風味や味わいの違いを地域ごとに分けて下記で紹介します。

地域 味わい・口当たり 特徴
北海道 淡麗辛口 さっぱりとした口当たりと、辛口な味わい。海の幸と相性が良いのが特徴。
東北地方 淡麗辛口 自然が生みだす水と、伝統の南部杜氏による技が造る豊かな味わいが特徴。
関東地方 淡麗辛口・濃醇甘口 豊かな水源から造られるお酒はやわらかい口当たり。さまざまな文化によって幅広い味わいが楽しめます。
中部地方 淡麗辛口・濃醇甘口 すっきりと切れ味のある口当たり。恵まれた自然環境から生まれるお酒は香り高く豊かな味わいが特徴的。
近畿地方 濃醇甘口 さわやかですっきりとした味わいと、やわらかい口当たりが特徴。さまざまな食文化に合わせたお酒選びが楽しめます。
中国地方 濃醇甘口 雑味が少なく口当たりが柔らかいのが特徴。伝統の杜氏技によって生まれるお酒は優しくまろやかな味わいです。
四国地方 淡麗甘口 海の幸と相性が良い甘めの味わいが特徴です。高知ではとくにお酒愛好家が多く辛口が主流。
九州、沖縄地方 淡麗甘口・濃醇甘口 国内でもとくに酒蔵数が多く、酒造が盛んな地域です。伝統の技をもった杜氏が多く集まっており、幅広い味わいのお酒が楽しめます。

このように、地域によってお酒の味わいや口当たりはさまざまです。地域ごとの特徴を理解し、好みに合うお酒を探してみると良いでしょう。

 

アルコール度数で選ぶ

普通酒を楽しむためには、アルコール度数のチェックも重要です。普通酒のアルコール度数は法律上22度未満と規定されています。

一般的に普通酒のアルコール度数は、日本酒の香りや味わいを楽しめるように15~16度のものが多くなっています。日常で楽しむお酒のなかで、ビール(アルコール度数5度前後)やワイン(10~15度前後)と比べると、日本酒のアルコール度数は高めといえるでしょう。

普通酒は、アルコール度数15~16度前後のものが多いですが、それ以外のものも存在します。最近ではアルコール度数15度未満の普通酒も増えてきました。

日本酒に慣れてない方は、10度未満のものがおすすめです。度数の高いものよりアルコールっぽさを感じずに楽しめるでしょう。アルコール度数の高い飲み物や、日本酒に慣れている方は11~20度がおすすめです。日本酒の味わいや香りをバランスよく楽しめます。

普通酒を選ぶ際は、アルコール度数の違いにも意識してみると良いでしょう。

 

精米歩合

普通酒は、精米歩合の違いによって味わいや香りなどの特徴が異なります。

精米歩合が高い(原料になる米をよりたくさん磨いている)お酒は、華やかで香り高い味わいです。一方で精米歩合の低い(原料になる米の磨きを抑えている)お酒は、フルーティーな香りが控えめなため、米本来の香りを楽しめるでしょう。

精米歩合が高いとすっきりと爽やかな味わい、精米歩合が低いとふくよかで熟成感のある味わいになります。

一般的に、精米歩合の高い(良く磨かれた)米で造られる日本酒ほど高価になりますが、万人にとって良いわけではありません。精米歩合によって口当たりや香り、味わいもさまざまなため、好みに合うお酒との出会いが大事です。

さまざまな精米歩合の普通酒を試しながら、味わいや香りの違いを楽しんでみると良いでしょう。

 

普通酒のおすすめ10選

これから、おすすめの普通酒を10種類紹介します。

お酒ごとの価格や特徴、おすすめの飲み方をまとめたものが下記の表です。

希望小売価格(税込) 味わい アルコール度数 おすすめの飲み方
白鶴酒造 白鶴 サケパック まる 3000ml 2,493円 中口・やや淡麗 13~14度 冷やして、ぬる燗、上燗
大関 上撰金冠 はこのさけ 2000ml 2,189円 中口・やや淡麗 15度 冷やして、常温
月桂冠 辛口 2000ml 1,587円 淡麗辛口 13~14度 冷やして、常温、ぬる燗、上燗
越乃寒梅 白ラベル 1800ml 2,310円 淡麗辛口 15度 冷酒、常温、熱燗
秋田銘醸 美酒パック 1800ml 1,924円 中口 15~16度 冷やして、常温、ぬる燗、熱燗
清洲桜 清州城信長鬼ころし 3000ml 1,714円 濃醇辛口 15度 ぬる燗、上燗
宝酒造 上撰松竹梅「サケパック」 2000ml 2,152円 淡麗中口 15度 上燗
清酒 八海山 1800ml 2,233円 淡麗辛口 15.5度 ぬる燗、熱燗
獺祭 等外  720ml 1,430円 中辛口 16度 冷やして(10~12℃がおすすめ)
月桂冠 つき 3000ml 2,268円 淡麗中口 13~14度 冷やして、ぬる燗、上燗

(小売希望価格は2022年10月現在です。)
1つずつ詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

白鶴酒造 白鶴 サケパック まる 3000ml

『白鶴酒造白鶴サケパックまる』は白鶴酒造株式会社から1984年より販売されています。(1984年に1800ml、1998年に3000mlパックが販売開始)

下記が白鶴サケパックまるの特徴とおすすめポイントです。

【白鶴サケパックまるの特徴】

  • 主な原料米は国産米
  • 味わいは中口・やや淡麗
  • 冷酒、ぬる燗、上燗がおすすめ

【おすすめ理由】

  • 価格がお手頃
  • 口当たりがよく飲みやすい
  • 有名なお酒なので初めてでも試しやすい

白鶴サケパックまるは日本でも幅広い方に支持されています。日本酒のカテゴリーでも有名なため、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

リーズナブルな価格で初めての方でも試しやすい普通酒です。常温や上燗だけではなく、冷やして飲んでもおいしく飲めるため四季を通して楽しめます。

飲みきれなかった場合でも料理酒として利用できるため、幅広い利用が可能です。

 

大関 上撰金冠 はこのさけ 2000ml

『大関上撰金冠はこのさけ』は全国燗酒コンテスト2022のお値打ちぬる燗部門で金賞を受賞した普通酒です。下記で大関上撰金冠はこのさけの特徴とおすすめポイントを紹介します。

【上撰金冠はこのさけの特徴】

  • 味わいは中辛口
  • アルコール度数16度
  • 常温や冷やして飲むのがおすすめ

【おすすめ理由】

  • バランスが良く飲みやすい
  • 濃醇な米の香りを楽しめる
  • リーズナブルな価格で買いやすい

大関上撰金冠はこのさけは、長きにわたり楽しまれている普通酒です。比較的リーズナブルな価格なため日常の晩酌でも無理なく楽しめます。

中辛口な味わいは、辛口が苦手な方にとっても飲みやすく、初めての方でも試しやすい味です。常温ではやや甘口でまろやかな味わいですが、冷やして飲むとさっぱりとした口当たりを楽しめます。

甘くもなく辛くもない大関上撰金冠はこのさけは、幅広い層の方が楽しめる、飽きのこない味わいの普通酒です。

 

月桂冠 辛口 2000ml

『月桂冠辛口』は、月桂冠株式会社から販売されており、2018年にリニューアルされました。月桂冠辛口の特徴やおすすめポイントは下記の通りです。

【月桂冠辛口の特徴】

  • 淡麗辛口な味わい
  • アルコール度数13~14度
  • さまざまな温度で楽しめる

【おすすめ理由】

  • すっきりとした味わい
  • クセがなく飲みやすい
  • さっぱりとした口当たりで後味が良い

淡麗辛口のすっきりとした味わいで飲みやすく、後味も良いためさまざまな料理に合います。

アルコール臭やクセが少ないため、常温やぬる燗・熱燗のほか、冷やしても飲みやすいです。普段から普通酒に慣れている方でも飽きずに長く楽しめるでしょう。

 

越乃寒梅 白ラベル 1800ml

『越乃寒梅白ラベル』は、新潟県新潟市にある石本酒造が製造している普通酒です。越乃寒梅白ラベルの特徴やおすすめポイントを下記で紹介します。

【越乃寒梅白ラベルの特徴】

  • さらりと軽い飲み口
  • 原料米は地元農家の五百万石
  • 新潟特有の淡麗辛口な味わい

【おすすめ理由】

  • さまざまな料理に合うお酒
  • 力強く切れのある口当たり
  • 飽きずに長く楽しめる味わい

越乃寒梅白ラベルは普通酒に分類されていますが、石本酒造の持つ吟醸造りの技によってしっかりと丁寧に造り込まれたお酒です。力強く切れのある口当たりと、雑味のない透明感のある味わいを実現しています。

また越乃寒梅白ラベルは力強い味わいの一方で、次の日に残りにくいお酒です。

越乃寒梅白ラベルはさまざまな料理と一緒に、冷やから熱燗まで幅広い温度で楽しめます。

 

秋田銘醸 美酒パック 1800ml

『秋田銘醸美酒パック』は秋田銘醸が製造する普通酒です。2020年に全国欄酒コンテストで金賞を受賞しました。特徴やおすすめポイントは下記の通りです。

【秋田銘醸美酒パックの特徴】

  • 原料米は秋田県産米
  • アルコール度15~16度
  • 秋田の自然と米の良さを活かしたお酒

【おすすめの理由】

  • 豊潤で甘い口当たり
  • 飲み続けても飽きない香り
  • 飲むほどにおいしさが増す味わい

秋田銘醸美酒パックは、秋田の豊かな大地と水によって育てられた米から造られます。まろやかで香り深い味わいのお酒です。冷やから熱燗まで、どの温度でも飽きずに楽しめる秋田銘醸美酒パックは飲むごとに味わいが増します。

 

清洲桜 清州城信長鬼ころし 3000ml

『清洲桜清州城信長鬼ころし』は清州桜醸造が製造する鬼ころしです。鬼ころしとつく名前の普通酒はさまざまな酒蔵から発売されています。清州桜鬼ころしの特徴とおすすめポイントは下記の通りです。

【清洲桜清州城信長鬼ころしの特徴】

  • アルコール度数15度
  • やや辛口の酸味のある味わい
  • 愛知県清州桜が醸造する鬼ころし

【おすすめの理由】

  • 芳醇な香りとコク
  • 飲み続けても飽きない酒質
  • 全国欄酒コンテスト2年連続金賞受賞

清洲桜から販売されている清州城信長鬼ころしは、コンビニなどでもっとも見かける鬼ころしです。

昔ながらの技法で造られた清州桜清州城信長鬼ころしは、全国欄酒コンテストのお値打ち熱燗部門で2019年から2年連続金賞を受賞しました。

やや辛口な味わいとまろやかな口当たりは、飲み飽きしないちょうど良いバランスです。

 

宝酒造 上撰松竹梅「サケパック」 2000ml

『宝酒造上撰松竹梅「サケパック」』は宝酒造が製造販売しています。蔵付き半兵衛酵母によって仕込んだお酒は軽くまろやかな口当たりです。宝酒造上撰松竹梅「サケパック」の特徴とおすすめポイントを下記で見てみましょう。

【宝酒造上撰松竹梅「サケパック」の特徴】

  • 淡麗中口の味わい
  • アルコール度数15度
  • 飲み頃の温度は45℃前後

【おすすめの理由】

  • なめらかで軽い口当たり
  • さまざまな料理に合うテイスト
  • 蔵付き半兵衛酵母によってふくよかな味わい

宝酒造上撰松竹梅「サケパック」は、長年にわたる酒造りのなかで大切に育てられた蔵付き半兵衛酵母によってふくらみのある豊かな味わいに仕上がっています。

なめらかで優しい口当たりは、さまざまな料理との相性も良く、食事と一緒に楽しめるお酒です。昔ながらの味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

清酒 八海山  1800ml

『清酒八海山』は新潟県にある八海醸造が製造販売する普通酒です。丁寧な仕事と管理によって醸造されています。清酒八海山の特徴とおすすめポイントを以下で見てみましょう。

【清酒八海山の特徴】

  • 原料米は五百万石
  • アルコール度数15.5度
  • 適した温度はぬる燗、熱燗

【おすすめの理由】

  • 中身は特別本醸造
  • 原料に使われる水へのこだわり
  • こだわりの技による丁寧な醸造

清酒八海山は普通酒に分類されていますが、原料米を60%まで精米するなど、蔵元の強いこだわりによって贅沢な味わいを実現しています。

原料水には地元で雷神様の清水と呼ばれる名水が使用されており、やわらかい口当たりとすっきりとした飲み口が特徴です。

 

獺祭 等外 720ml

『獺祭等外』は山口県岩国市にある旭酒造によって製造販売されている普通酒です。1948年の設立から”味わう酒”をコンセプトに酒造りを行っています。獺祭等外の特徴やおすすめポイントは下記の通りです。

【獺祭等外の特徴】

  • 原料米は山田錦
  • アルコール度数16度
  • 温度は10~12℃が飲み頃

【おすすめの理由】

  • フルーティーな香り
  • 原料米に山田錦のみを使用
  • 等外米使用で高いコスパを実現

獺祭等外は、原料米に山田錦を使用して造られる獺祭シリーズの一つです。『獺祭等外』は、等外米を使用することでリーズナブルな価格に抑えられています。

等外米といっても、名酒米である山田錦を精米歩合30%まで磨いたものを使用。華やかでフルーティな香りと贅沢な味わいをこの価格で実現できるのは、蔵元の熱意とこだわりがあってこそでしょう。

 

月桂冠 つき 3000ml

『月桂冠つき』は、月桂冠が製造販売する普通酒です。原材料にもこだわっており、バランスの良い味わいを楽しめます。

【月桂冠つきの特徴】

  • 国産米100%使用
  • アルコール度数13~14度
  • 京都伏見の名水「伏水」使用

【おすすめの理由】

  • 料理酒としても最適
  • こだわりの四段仕込み
  • リーズナブルな価格で楽しめる

月桂冠つきは、京都伏見の名水や国産米を100%使用するなど原材料にこだわっています。また、製造工程では最終段階に一手間を加える四段仕込みを採用しており、米を活かしたコクのある味わいと、雑味のないすっきりとした口当たりです。

バランスのとれた味わいは、食事と一緒に楽しむほか、料理酒としても最適です。またリーズナブルな価格で楽しめるのも魅力のひとつといえるでしょう。

ぜひ、さまざまなバリエーションで月桂冠 定番酒 つきを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

普通酒のおいしい飲み方

普通酒のおいしい飲み方は、それぞれの好みやお酒ごとの特徴によって異なります。

いろいろな普通酒を試しながら、味わいや風味など、好みに合うものを探してみると良いでしょう。また、飲む温度を変えるなどして飲み方に変化をつけることで、より普通酒を楽しめます。

温度変化による味わいを楽しむ

普通酒は温度によって感じられる香りや風味に変化がでるため、冷やしたり温めたり、さまざまな楽しみ方ができます。

普通酒は、加える温度ごとに名称が割り当てられており、それぞれの名称は下記のとおりです。

温度ごとの名称 温度 味わい
雪冷え(ゆきびえ) 5度 香りを抑えたすっきりとした味わい
花冷え(はなびえ) 10度 少し香りを抑えた爽やかな味わい
涼冷え(すずびえ) 15度 華やかな香りを楽しめる温度
冷や(常温) 20度前後 お酒本来の香りを楽しめる温度
日向燗(ひなたかん) 30度 少し香りを引き立たせた味わい
人肌燗(ひとはだかん) 35度 米の香りを楽しめる温度
ぬる燗 40度 さらに米の香りを楽しめる温度
上燗(じょうかん) 45度 米やこうじの引き締まった香りを楽しめる温度
熱燗(あつかん) 50度 切れ味のある辛口を楽しめる温度
飛び切り燗(とびきりかん) 55度 さらに切れ味と辛口を求める温度

普通酒は冷やすと飲みやすさが増すほか、華やかな香りやすっきり感を楽しめるため、淡麗な味わいのお酒におすすめです。

普通酒には常温を「冷や」と表現する文化があり、冷やではお酒本来の風味を楽しめます。米の風味やコクを活かしたお酒におすすめです。

普通酒を温める場合、温度ごとに6つのカテゴリーがあり、温めることでお米の香りや風味が引き立ちます。さらに熱燗などの高温ではキレのある味わいになるため、辛口が好みの方にはおすすめです。

同じ銘柄であっても、温度よってさまざまな風味・味・香りなどの変化を楽しめます。ぜひ、好みの飲み方を見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

割物でアレンジする

普通酒は、ロックで飲むと少しずつ温度が下がるため風味の変化を楽しめます。また、解けた氷によってアルコール度数が下がるため味わいの変化を楽しめるほか、お酒にあまり強くない方にもおすすめです。

暑い日や爽快感を楽しみたい時は、炭酸水で割る方法をおすすめします。すっきりとした喉ごしや、さっぱりとした味わいを楽しめるでしょう。チョイ足しでレモンや柚子などを絞るのもおすすめです。

その他、緑茶やジュースで割る方法があります。とくに、ジュースと合わせることでオリジナルカクテルのような感覚で普通酒を楽しめるためおすすめです。

気分に合わせたアレンジによって、普段と少し違った普通酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

普通酒に合うつまみと一緒に楽しむ

普通酒をそのまま楽しむのも良いですが、おつまみと合わせることでより一層楽しめます。普通酒に合うおつまみを下記で3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【おすすめのおつまみ】

  • 板わさ
  • ホタルイカの沖漬け
  • チョコレート

板わさは普通酒との相性がとても良いです。味がシンプルなため、普通酒の風味や味わいを邪魔することなく楽しめます。また、板わさにつけるわさびや醤油と普通酒の相性も良く、おすすめです。

その他、ホタルイカの沖漬けのような少し濃い味付けのおつまみには、すっきりとした味わいの普通酒が良く合います。

また、普通酒は、意外にもチョコレートとも相性が良いです。チョコレートというと、ウィスキーやブランデーのお供のイメージですが、甘いものが好きな方はぜひ普通酒とも合わせてみてください。甘いくちどけのチョコレートには濃醇な味わいの普通酒がおすすめです。

自分好みの普通酒を見つけておいしく味わおう

本記事では普通酒と特定名称酒の違いや特徴を説明したほか、おすすめの普通酒10選を紹介しました。

【本記事のまとめ】

  • 日本酒には8種類の特定名称酒がある
  • 特定名称酒以外のものを総称して普通酒と呼んでいる
  • 普通酒にはさまざまな香りや味わいがあり好みは人それぞれ

 

ぜひこの記事を参考に、好みに合う普通酒を探してみてはいかがでしょうか。普通酒は産地や酒蔵によって味わい・香りがさまざまなため、いろいろな種類を試してみると良いでしょう。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。