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日本酒ガール
日本酒のラベルに書いてある「雄町」ってなに~?私もオマチストになりたい!!
最近、雄町のお酒を愛する人が「オマチスト」と巷で呼ばれています。
オマチ??お待ち??雄町??
日本酒をあまり知らない方からすると、いろんな疑問が湧いてくるのではないでしょうか?
そこで、この記事では、注目を集める酒米「雄町米」についてまとめました!
美味しい日本酒編集部
オマチストの端くれ者「美味しい日本酒」編集部です!
今回は、雄町祭り!!さっそくいきましょう!!
主要どころの酒米については以下のページでまとめています。
日本酒の酒米の品種!これでばっちり!代表的な酒米5種を紹介!
Contents
雄町米とは一体どんな酒米??
雄町米について
まず雄町米について簡単に説明すると、
- 現存する日本最古の酒造好適米(酒米)。
- 個性的な酒米で、生産量は少ないが人気が高い。
- しっかりとした強い味わいになりやすい。
雄町米は、山田錦、五百万石、美山錦、八反錦などに並ぶ、人気、認知、実力の高い酒米として知られています。160年前に発見され、品種改良されることなく栽培されている唯一の品種です。
※上の図では「二本草」➡︎「雄町」という流れになっていますが、呼ばれ方が変わっただけです。
雄町米は栽培が難しい
雄町米は、背丈が160cm 以上と高いので倒れやすい上、悪天候や病害虫の影響を受けやすい繊細さを持っています。
また、米粒は大粒ですが、心白(米の中心)にはムラが出やすく、水や肥料の細やかな管理が欠かせない、手のかかる酒米で、収穫量も少ないです。
他の品種に比べてかなり栽培が難しいため、なかなか普及せず、現在も収穫量の9割が岡山県で作られています。
栽培が難しく、収穫量も少ないため、「幻の米」と呼ばれる。
雄町米で造った日本酒の味わい
ワインはブドウによって味わいが決まると言われていますが、日本酒は製造工程でのさまざまな要素が味わいを決めます。
しかし、味の骨格は、原材料である酒米の影響が大きいです。
では、雄町のお酒は一体どんな味わいになるのでしょうか?
以下に簡単にまとめてみました!
旨みがしっかりとしているので、ふくよかな丸みのあるボディが特徴的。また、味わいは重めだが、しっかりとした酸があるのでキレがいい。
さらに、旨みの幅が出やすく、熟成によって化けるポテンシャルを持っている。
香りは山田錦に比べると控えめ。味が乗ってくるのも早いので、新酒や生酒、無ろ過生原酒などでも十分に旨みを引き出すことができる酒米です。
美味しい日本酒編集部
ぴったりな名前ですw
雄町米の歴史
さてここでは、雄町米の歴史を振り返りましょう!
- 1859年誕生
岡山県 雄町の農家・岸本甚造(きしもと・じんぞう)が伯耆大山という鳥取県の最高峰の山に参拝した帰り道に、珍しい2本の穂を見つけ、持ち帰って栽培したのが雄町の誕生のきっかけ。
当時は、2本の草から「二本草」と呼ばれていましたが、岡山の雄町にいい酒米があるとうわさが広がり、いつしか「雄町」と呼ばれるようになりました。
MEMOたまたま見つけた酒米が、最高に質がよかった。
- 人気が高まる
そんな品質の高い雄町は全国に広がり、明治時代には酒米の最優良品種として全国で使用され、全国の新酒鑑評会では「雄町でないと金賞は取れない」と言われたほどでした。
また、雄町から品種改良をした酒米が多く生まれ、山田錦や五百万石などを含め現存する酒米の半分以上が、雄町をルーツとした酒米です。
MEMO全国に人気が広がり、雄町をルーツとした様々な酒米が生まれる。
- 幻の米
長い間、酒米の王座を譲らなかった「雄町米」でしたが、収量が少なく栽培が大変難しいというハンデがある上、戦時中は、食用米の栽培の必要に迫られ、生産者が減りました。全国の蔵元から渇望されながら、入手困難な酒米”幻の米”と呼ばれるようになったのです。
MEMO栽培の難しさと戦争の影響で、生産者は減少。 - 復活の時
岡山県では、戦前は4000haあった雄町の作付けが、昭和48年には3haまで減少し、絶滅の危機を迎えました。しかし、岡山県の酒造メーカーが中心になって雄町の栽培を復活させ、現在は500haまで回復を遂げました。
また、雄町好きのオマチストが増えたことにより、さらに増加傾向にあります。
先ほどもご紹介しましたが、現存する酒米の半分以上が、雄町の血を受け継いでいます。
特に有名なのが、現在生産量NO.1の「山田錦」とNO.2の「五百万石」です。
山田錦の系統図
五百万石の系統図
さて、ここまで雄町について学んでいただけたかと思います!
ここからは、そんな“幻の米”雄町を使って醸した銘柄をご紹介していきます!
雄町の日本酒6選
賀茂金秀 純米吟醸 雄町
賀茂金秀 純米吟醸 雄町 720ml
華やかで、若々しさ、ボリューム感を感じる、雄町の良さを最大限に生かしている一本。また、酸のキレもよく、バランスが素晴らしい。
醸し人九平次 純米大吟醸 雄町
南国のフルーツを思わせる濃厚な果実香に、醸し人九平次の特徴である酸味が魅力。火入れしても残るジューシー感は、雄町があってこそ成せる味わい。
玉川 純米吟醸 雄町
木下酒造は“外国人杜氏”フィリップ・ハーバー氏がいることで有名で、とくにハーバー杜氏が醸す雄町の酒は注目です。玉川の濃厚辛口の特徴と、雄町米から生まれる甘みと旨みが混ざり合い、絶妙なバランスです。
楯野川 純米大吟醸 雄町
爽快な味わいを持つ楯野川と、重みのある雄町の組み合わせは、最高のコラボレーション。
雄町らしい重みが軽くなった、とにかく飲みやすい雄町のお酒。
杉勇 生もと山卸純米原酒 雄町
野性味のある雄町を、さらに生酛仕込みという野生感を出す方法で造った一本。
雄町サミットで純米酒の部の優秀賞を受賞するほどの実力。ふくらみのある旨みと酸がバランスよく、ジューシーさが魅力的。
風の森 雄町 純米吟醸しぼり華
引用先:株式会社 鍵や 酒専門店鍵や
フルーティーでジューシーな甘みを持つの風の森の中でも、雄町を使ったこの”純米吟醸 しぼり華”は最もスウィートな味わい。まるで青リンゴのような甘みに、まろやかな口当たりは、一度飲むとオマチストになること間違いなし。
いかがだったでしょうか?
日本酒の知識を持って、日本酒を飲めば、さらに日本酒が美味しくなりますよ!
以上、「美味しい日本酒 」のむらかたでした!
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