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しぼりたての日本酒とは|味わいや美味しい飲み方、おすすめの日本酒10選を紹介
- 「しぼりたての日本酒は普通の日本酒とどう違うのか」
- 「自分が飲みやすいしぼりたての日本酒はあるのか」
冬の時期にだけよく見かける「しぼりたて」とラベルにある日本酒。どのような日本酒なのか気になる方に向けてしぼりたての日本酒の特徴や楽しみ方を詳しく解説しています。
しぼりたての日本酒は主に季節限定で販売されているお酒で、年末年始によく飲まれるお酒です。最後まで読んでいただければ、自分にぴったりの日本酒がわかりますので、参考にしてください。
Contents
しぼりたての日本酒とは
「しぼりたて」とは、できたばかりの「新酒」を指します。主に12月〜3月の時期に販売され、冬に旬を迎える食材を使ったおつまみやお料理との相性も良く美味しくいただけます。
しぼりたての日本酒はスッキリとした味わいが特徴。飲みやすいため、日本酒を飲み慣れていない方でも飲みやすいお酒です。
また「初しぼり」と表現される日本酒も新酒です。しぼりたての日本酒の特徴や「しぼりたて」と「初しぼり」の違いが理解できれば、新酒選びがより楽しくなります。
しぼりたての日本酒の特徴
しぼりたての日本酒は醸造して完成してすぐのお酒を絞って瓶詰めした日本酒です。熟成期間がないため、色合いもクリア。グラスに注げば見た目でも楽しめます。
また、一般的な日本酒造りの工程にある「火入れ」や「貯蔵」をしていません。そのため、通常の日本酒よりフレッシュでフルーティーな味わいになります。
できたてをそのまま瓶詰めしているため、市場に出回る期間も12月〜3月までと短めです。生産される本数が少ないため、毎年新酒の季節を楽しみにしている日本酒ファンもいます。
近年では「四季醸造」と呼ばれる冷蔵設備のある蔵があり、年間を通して酒造りが可能です。そのため、酒蔵によっては季節を問わずしぼりたての日本酒を楽しめる銘柄もあります。
例えば、旭酒造の「獺祭」は四季醸造で作られる日本酒として有名です。夏や秋の季節にしぼりたての日本酒を楽しみたい場合は「四季醸造」の酒蔵の銘柄を探してみると良いでしょう。
「しぼりたて」「初しぼり」の違い
「しぼりたて」も「初しぼり」も新酒の日本酒を指しています。ただ、「初しぼり」は「しぼりたて」の新酒の中でも、最初に仕込んで、最初にしぼった日本酒のことです。
そのため「初物」とされ、今年の日本酒の出来具合を確認する意味で親しまれています。ボジョレー・ヌーボーの日本酒版と考えるとわかりやすいでしょう。
初しぼりの日本酒の方が生産量も少なくなるため、希少価値が高く数量限定ボトルもあります。初しぼりの日本酒を楽しみたいなら、目当ての銘柄の新酒が出る時期を確認して、早めに購入すると良いでしょう。
しぼりたての味わい
日本酒の味わいは熟成期間によって味わいも変化します。しぼりたての日本酒は火入れがされておらず、熟成期間がないためとてもフレッシュで新鮮な味わいが特徴です。口に含むとピリピリとした刺激やスッキリとした味わいが楽しめます。
日本酒独特のクセ感が少ないお酒が多く、初心者の方でも飲みやすいです。
銘柄によっては「青竹」のような若々しいグリーンな風味を感じられる日本酒もあります。また、しぼりたての風味は、爽やかでフルーティーです。
気になる銘柄や酒蔵を見つけたら、しぼりたてのお酒と普通の日本酒を飲み比べてみると違いを楽しめるでしょう。
「しぼりたて」の美味しい飲み方
しぼりたての日本酒は飲みやすいことが特徴です。そのため、ついつい飲み過ぎて悪酔いしてしまったという失敗談もあります。
また、しぼりたての日本酒はお酒だけで楽しむよりも、ちょっとした工夫でさらに美味しくいただけるお酒です。飲んでいるとき、飲んだ後に後悔せず、楽しむためにできる上級者の知恵を紹介します。
旬のおつまみと共に楽しむ
一般的にしぼりたての日本酒が販売される時期は冬です。冬に旬を迎える食材を使ったおつまみや料理とペアリングすることで、より一層美味しくいただけます。
また、しぼりたての日本酒はフレッシュな風味と繊細な味わいが楽しめます。そのため、素材の味を活かしたおつまみがおすすめです。たとえば、脂ののった寒ブリやマグロのお刺身、水炊きなどのお鍋。
特に、冷酒のほうが繊細な味わいを感じられやすく、食材やおつまみの旨みをうまく引き立てて美味しくいただけます。
合間にチェイサーを挟む
しぼりたての日本酒はクセが少なく、日本酒初心者の方や女性にも飲みやすいお酒です。しかし、飲みやすさ故に飲み過ぎによる悪酔いや、二日酔いになってしまったりという失敗をする方もいます。
このような失敗を防ぐためにも、中間にチェイサーと呼ばれる「和らぎ水」を飲むと良いでしょう。肝臓でのアルコールの分解に必要な水分の補給になり、悪酔いを防ぐ効果を期待できます。また、アルコールには利尿作用があるため、飲み過ぎると脱水になりやすいです。和らぎ水をチェイサーとして用意しておけば、飲み過ぎによる体調不良や失敗を防げます。
和らぎ水は必ずしも「水」である必要はありません。アルコールの入っていないジュースやスポーツドリンクもおすすめです。
アルコールばかりを飲み続けると、味覚も鈍くなってしまいます。チェイサーを挟むことで口の中をリセットして、より料理や別の日本酒の味わいを楽しめるでしょう。
期間をあけて飲む
しぼりたての日本酒は生酒でもあるため、時間の経過と共に瓶の中で発酵、熟成がすすみます。日本酒は熟成が進むと味わいが変化し、角がとれてまろやかになるのです。そのためしぼりたての日本酒として購入後、冷蔵庫で保管しておけば熟成され味わいの変化を楽しめます。
新酒独特のピリピリ感を少し和らげて飲みたい場合やまろやかな味わいを楽しみたい方にもおすすめです。
しぼりたての日本酒おすすめ10選
日本酒の種類は多く、冬の時期には新酒が多く出回るため、どの日本酒が自分の好みに合うのか探すのも大変です。
ここからは日本酒初心者の方が飲みやすいおすすめの銘柄を10商品ご紹介します。人気の銘柄から選べば、失敗がありません。
また、一升瓶だけでなく300mlや720mlなどの小・中瓶も用意されています。いろいろな種類の日本酒を小瓶で用意して、飲み比べをしながら自分好みのお酒を探すのもおもしろいでしょう。
好みやシーンに合わせて選びやすいようにそれぞれの銘柄の特徴を表にしてまとめていますので、参考にしてください。
菊正宗 しぼりたて生貯蔵酒
種類 | 普通酒 |
味わい | 淡麗やや辛口 |
香り | 大吟醸のような華やかな香り |
産地 | 兵庫県 |
合うおつまみ | 白身魚の刺身やトマトを使った料理 |
おすすめの飲み方 | 冷酒 |
「菊正宗 しぼりたて生貯蔵酒」は新酵母を使用し、しぼりたてを瓶詰めしたあと低温貯蔵することで大吟醸のような香りや繊細な味わいを引き出した日本酒です。
300mlの小瓶サイズなら、400円(税込)程度の低価格でお試し感覚で購入できるのもうれしいポイント。香り高く、旨みも感じられる日本酒のため、おつまみや料理によく合います。
菊正宗の特徴はキリッとした辛口でスッキリとした味わいです。味の濃いおつまみでも美味しくいただけますが、旨みの強いトマトや魚の刺身との相性が良いです。
七笑 しぼりたて生原酒
種類 | 普通酒 |
味わい | やや淡麗辛口 |
香り | 爽やかでフルーティー |
産地 | 長野県 |
合うおつまみ | 魚のお刺身、だし巻き卵 |
おすすめの飲み方 | ロック・冷酒 |
「七笑 しぼりたて生原酒」は冬季に限定販売される生原酒です。
生原酒は加熱処理されないため、保管期間によって味わいが変化します。また旨みが強く感じられるため、味の濃いお料理との相性も良いのが特徴です。
「七笑 しぼりたて生原酒」の酒米には美山錦を100%使用しています。美山錦で作ったお酒はスッキリとした味わいでクセが少ないのが特徴。日本酒を口に含んだ時の独特のクセ感が苦手な方でも飲みやすい日本酒です。
「七笑」という縁起の良い名前からも、人が集まって楽しく飲むシーンなどにおすすめできます。
蓬莱泉 純米大吟醸 しぼりたて
種類 | 純米大吟醸 |
味わい | 濃醇甘口 |
香り | フルーティー |
産地 | 愛知県 |
合うおつまみ | チーズ、フルーツ、マリネ |
おすすめの飲み方 | 冷酒 |
「蓬莱泉 純米大吟醸 しぼりたて」は年末にのみ期間限定で販売される日本酒です。来年の干支の刻印がされた木札と一緒に販売されます。そのため年末年始の祝い酒や贈答用としても人気のある日本酒です。
酒米には山田錦を使用した純米大吟醸の原酒。フルーティーで優しい甘さと旨みのある味わいを楽しめます。
おすすめは少し酸味のある食材とのペアリングです。酸味のあるフルーツやマリネなどのお料理との相性が良いでしょう。しぼりたての日本酒は光や温度の変化で劣化しやすい性質があります。美味しくいただくためにも冷蔵庫での保管がベストです。
一ノ蔵 特別純米生原酒しぼりたて
種類 | 特別純米酒 |
味わい | 濃醇甘口 |
香り | 上品で華やさがある穏やかな香り |
産地 | 宮城県 |
合うおつまみ | おでんや牡蠣鍋、寒ブリのお刺身 |
おすすめの飲み方 | 冷酒・ロック |
「一ノ蔵 特別純米生原酒しぼりたて」は酒米にササニシキを使用。ササニシキは酒造好適米ではありません。しかし、吟醸酒並みに磨き、酒蔵の絶妙な醸しにより甘みのある上品なお酒になります。
甘みだけでなく、飽きのこない味わいがあるのが魅力です。脂ののった寒ブリのお刺身や温かいおでんに冷酒でいただくと美味しくいただけます。
名倉山 しぼりたて無濾過生原酒純米酒 月弓
種類 | 純米酒 |
味わい | 淡麗甘口 |
香り | フレッシュでフルーティー |
産地 | 福島県 |
合うおつまみ | 白身魚の刺身 |
おすすめの飲み方 | 冷酒 |
「しぼりたて無濾過生原酒純米酒 月弓」は無ろ過生原酒のため、口に含んだ時にリンゴのような酸味とわずかに発泡感を感じる日本酒です。
生原酒の楽しみは、開封後の時間をおいてからの味わいの変化。開封して一日おくと味わいが少し変化し、発泡感がなくなりますが、旨みにまろやかさが出てきます。
サイズは1.8Lと720mlですが、翌日の味わいの変化を楽しみたいなら、いつもより大きめサイズを用意すると良いでしょう。
甲子 しぼりたて生
種類 | 本醸造酒 |
味わい | 濃醇辛口 |
香り | フレッシュな香り |
産地 | 千葉県 |
合うおつまみ | ぬか漬けや海鮮系の干物など |
おすすめの飲み方 | 冷酒 |
「甲子 しぼりたて生」は濃淳で旨みをしっかり感じられるお酒です。酒蔵は千葉県にあり、地元の飯米である「ふさこがね」にこだわって醸しています。
販売は秋にされますが、春先まで冷蔵庫で保管して熟成させるとさらに濃淳でまろやかな味わいに。フレッシュさとキレ感のある秋用と、味わいに深みが増す春先用の2本を用意して楽しむのもおすすめです。
旨みが強いお酒のため、塩気や旨みを感じられるおつまみとの相性が抜群。自分の好みに合わせてチョイスしてみてください。
司牡丹 船中八策 しぼりたて生原酒
種類 | 純米酒 |
味わい | 淡麗超辛口 |
香り | フレッシュな強めの香り |
産地 | 高知県 |
合うおつまみ | お鍋やおでんなど |
おすすめの飲み方 | 冷酒 |
「船中八策 しぼりたて生原酒」はスッキリとキレ感がありながらしっかりとした旨みも感じられる高知の日本酒です。
超辛口なため、日本酒好きな男性に人気があります。相性の良いおつまみや料理は旬の食材を使ったお鍋やおでんです。旬の食材を引き立てつつ、味わいを楽しめるでしょう。
また、冷酒でいただくと強めのフレッシュな香りも楽しめます。
出羽桜 しぼりたて生原酒 出羽の里
種類 | 純米酒 |
味わい | やや甘口 |
香り | フルーティーで爽やかな香り |
産地 | 山形県 |
合うおつまみ | 牛肉とゴボウのしぐれ煮 |
おすすめの飲み方 | 冷酒・常温 |
「出羽の里」は2016年にインターナショナル・ワイン・チャレンジのSAKE部門で「チャンピオン・サケ」に選ばれました。その記念酒として期間限定で「しぼりたて生原酒」が販売されています。
原料の酒米は商品名でもある「出羽の里」です。出羽の里はアミノ酸の含有が少ないため精米歩合が高くても雑味の少ないクリアなお酒になるのが特徴。
そのため、純米酒でも吟醸酒並みの美味しいお酒になるといわれています。「めずらしい酒米を使用した日本酒を試してみたい」と感じている方にもおすすめです。
相性の良いおつまみは甘辛い濃いめの味付けのものが良いでしょう。生原酒ならではのしっかりとした旨みや味わいを楽しめます。
八海山 しぼりたて原酒 越後で候
種類 | 本醸造酒(青越後)・純米大吟醸酒(赤越後) |
味わい | やや濃醇辛口(青)・淡麗辛口(赤) |
香り | フレッシュでフルーティーさがある |
産地 | 新潟県 |
合うおつまみ | チーズや海鮮系の干物 |
おすすめの飲み方 | 冷酒 |
「越後で候」は「青越後」と「赤越後」の2種類があります。青越後は本醸造生酒、赤越後は純米吟醸生原酒として醸されたお酒です。
青越後は生原酒ならではのフレッシュさと飲み応えのあるお酒。10月〜1月までの冬季限定で販売されています。酒米には山田錦と五百万石が使用されており、しっかりとした旨みを感じられるお酒です。
赤越後は数量限定で販売されており、大吟醸造りで醸造された純米酒。香りも上品で旨みもあり、スッキリとした飲み口で飲みやすいのが特徴です。
青越後と赤越後を飲み比べたり、冷蔵庫で保管して味わいの変化を楽しむのも良いでしょう。
旭 獺祭 純米大吟醸45 寒造早槽
種類 | 純米大吟醸酒 |
味わい | 非公開 |
香り | フルーティー |
産地 | 山口県 |
合うおつまみ | チーズ |
おすすめの飲み方 | 冷酒 |
「獺祭」を醸造している旭酒造は四季醸造をしているため年間を通して新酒が販売されています。しかし「獺祭 純米大吟醸45 寒造早槽」は冬の時期だけに出来る寒造りで仕込んだ新酒を提供したいという思いから生まれたお酒。そのため冬の時期にだけ醸造されて販売される限定商品です。
「獺祭 純米大吟醸45 寒造早槽」は、しぼりたての日本酒ならではの爽やかさとフレッシュさを感じられるお酒です。生酒は冷蔵保存することで味わいの変化を楽しめる日本酒ですが、このお酒の場合は購入後、早めに飲むことをおすすめされています。
どっしりとした味わいを楽しめるお酒のため、チーズなどのコクのあるおつまみが良いでしょう。
冬の季節限定!しぼりたての日本酒を味わおう
しぼりたての日本酒についての特徴や、おすすめ商品10品をご紹介しました。
しぼりたての日本酒は「新酒」です。多くのしぼりたての日本酒は冬の時期にだけ販売されています。新酒独特のフレッシュさや爽やかさは、冬に旬を迎える魚介類やお鍋、お料理との相性も抜群です。
新酒はスッキリとしていて飲みやすい日本酒。飲み過ぎないように、チェイサーを用意してゆっくりとおつまみと一緒に楽しんでください。
生酒や原酒の楽しみの一つは、冷蔵庫で保管しておくと熟成され味わいの変化を楽しめることです。春先までじっくり寝かせてお花見で仲間や家族と一緒に楽しむのもおすすめ。
また、年末年始などのお祝いの時期に楽しめるお酒です。ぜひ仲の良い人と一緒にしぼりたての日本酒を楽しんでください。
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