春のおすすめ日本酒10選|春の日本酒の特徴やおすすめ銘柄を解説!

春のおすすめ日本酒10選春の日本酒の特徴やおすすめ銘柄を解説!

春のおすすめ日本酒10選|春の日本酒の特徴やおすすめ銘柄を解説!

  • 「春の日本酒の特徴がわからない」
  • 「おすすめの春の日本酒の選び方がわからない」

日本酒上記のお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

かつての日本酒は、温度管理が困難なため、秋から冬にかけて醸造されていました。しかし、近年では冷房技術の普及により、1年を通して醸造できるようになっています。そのため、四季折々の日本酒が楽しめるようになりました。

こちらの記事では、四季の中の「春」をクローズアップして、特徴やおすすめの銘柄を紹介します。

日本酒に詳しくない方が感じる疑問に対して丁寧に解説していきますので、この記事を読んで「春の日本酒」の楽しみ方を知ってください。

参考:しぼりたての日本酒とは|美味しい飲み方やおすすめの日本酒10選を紹介

春の日本酒とは

春の日本酒とは、秋から冬にかけて醸造されたばかりのお酒のことです。醸造されたばかりのため、若々しさ、荒々しさが特徴。

日本酒の中には、ワインのように3年以上蔵元で熟成させて楽しむ「熟成古酒」のような銘柄もあります。しかし、一般的には醸造してから一年以内で消費されることが前提です。

「春の日本酒」は醸造したての味を楽しむこととなります。

また、夏、秋と時間を経るごとに少しずつ熟成されるので、味の変化を楽しめるでしょう。

つまり、「春の日本酒」とは、熟成の始まりと味の変化を同時に感じられるお酒です。。

春の日本酒の特徴

春に楽しむ日本酒は「新酒」として3月頃までに出荷されます。

「初しぼり」や「しぼりたて」という表記もよく使われているようです。そのため、全体的に新鮮さやフレッシュさが特徴です。

味わい

味の特徴としては、何といってもできたて特有のフレッシュさ。その特徴が損なわれないように、火入れ(過熱して殺菌すること)せず生酒のまま瓶詰めし出荷されることが多いです。

実は日本酒は、発酵する過程で必ず炭酸ガスが発生します。時間の経過や火入れによる殺菌によって消失してしまいます。したがって、火入れをしていない生の新酒は、酸味を助長する効果があるため、より爽快感を感じやすいのです。

また、通常の製法で造られたとしても、春の日本酒はほとんど熟成されていません。そのため、華やかな香りの中に少しほろ苦さを感じることが多いようです。

したがって、タラの芽や菜の花など、少し苦みのある春の食材との相性も抜群です。

 

日本酒はろ過した際に色を抜くことが多いです。本来であれば、熟成によって色が生まれますが、春の日本酒は熟成されていません。そのため、春の日本酒のほとんどは無色透明です。

ただし、春の日本酒の中でも祝い酒に用いるような銘柄は天然の色素を用いてほんのりと色付けすることもあります。

ラベル・瓶

ラベルにはうすいピンクや爽やかな緑など明るい色がよく使われます。日本人にとって、春は年度替わりの時期です。

合格祝い、入学祝い、昇進祝いなど、お祝いの場で使われることを想定して、春をイメージした色が用いられています。瓶についても、青色や緑色といった明るい色がよく使われています。

 

春の日本酒おすすめ銘柄10選

ここからは、春の日本酒の特徴や魅力を持った、おすすめの銘柄10選を紹介します。

永井酒造 水芭蕉 春酒 純米吟醸

種類 純米吟醸 生貯蔵酒
味わい ほのかに感じる旨味を残しながら、キレのある仕上がり。 氷温生熟成を施し、飲み飽きしない、すっきりとしたキレの良さ
香り フルーティな香味
産地 群馬県利根郡川場村
合うおつまみ お刺身、カルパッチョ、魚の塩焼き、春の山菜の天ぷら、菜の花のお浸しなど
おすすめの飲み方 冷や

永井酒造は尾瀬の山々からの贈り物であるやわらかな天然水を使用しています。

水芭蕉」の酒造米である五百万石は小さめの粒であるため、高精白には向きません。しかし、心白が大きく麹菌が入り込みやすいので、やや硬くでスッキリとしたキレの良い味わいになります。

日本酒度が+8と高めなので、素材の味を活かしたあっさりとした味付けや塩気の強い料理がよく合うようです。ライチやパッションフルーツを思わせるようなフルーティな香味も特徴のひとつです。

 

天寿酒造 鳥海山 花ラベル 純米吟醸生

種類 純米吟醸 生酒
味わい 程よい甘味が口に広がる芳醇な味わい
香り 爽やかな吟醸香
産地 秋田県由利本荘市
合うおつまみ 冷奴、白身や貝類のお刺身、ちらし寿司、枝豆など
おすすめの飲み方 冷や

鳥海山 花ラベル 純米吟醸生」は、春の華やかさを感じさせる、香り高い吟醸系自社酵母を使用。

酒造米である「秋田酒こまち」は大粒で心白が小さいため、55%という高い精米歩合で醸造されています。

その効果で、上品な甘味が際立ち、花の様な可憐で上品な香りがフワッと漂います。軽やかでフレッシュな酸味を感じるため、清涼感のあるさっぱりした味わいの料理がおすすめです。

 

飯沼本家 甲子春酒香んばし

種類 純米大吟醸酒
味わい 微発泡でフレッシュな口当たりです。
香り 春風のような華やかな香り
産地 千葉県印旛郡酒々井町
合うおつまみ お刺身や塩焼きなどさっぱりとした料理
おすすめの飲み方 冷や

甲子春酒香んばし」は微発泡であり、抜栓直後は若々しい飲み口です。飯沼本家は、中軟水の井戸水を使用しているため、軟らかい味わいに仕上がっています。

また、自前の精米工場で手間のかかる『扁平精米』という製法を行っているので、雑味の元となるタンパク質の少ない、きれいな酒質のお酒を醸すことができます。

飲み進めると、徐々にボディ感や甘みが際立った角の取れた味わいへと変化する様が楽しめます。

さっぱりとした料理だけでなく、濃厚な味わいの鹿肉や猪肉などのジビエ料理との相性も良いです。

 

近藤酒造 赤城山 かすみさけ 純米

種類 純米酒
味わい 純米の香りとほんのりとした甘み
香り 米由来のふくよかな香り
産地 群馬県みどり市大間々町
合うおつまみ 甘みのある、味のしっかりした和食
おすすめの飲み方 冷や、常温

赤城山 かすみさけ 純米」は、霞のように淡いおりが舞う、ややにごりのお酒です。近藤酒造は、群馬県桐生市産の「五百万石」と、やや硬水である赤城山の伏流水を使用しています。

ミネラルが豊富な硬水で日本酒を造ると、旨味とキレが生まれますので、しっかりと存在感のある、きれいな酸味が際立った濃厚な辛口のお酒に仕上がります。

純米の香りとほんのりとした甘みが特徴ですので、肉じゃがなどの煮物やすき焼きなど、ほんのりと甘みのある料理との相性が良いようです。

 

松屋酒造 流輝 純米吟醸 ももいろ無ろ過生

種類 純米吟醸 生酒
味わい ヨーグルトや柑橘類のような酸味と甘み
香り ピンクグレープフルーツを思わせる個性的な香り
産地 群馬県藤岡市
合うおつまみ フルーツやドルチェなどのデザート
おすすめの飲み方 冷や、常温、ぬる燗

流輝 純米吟醸 ももいろ無ろ過生」は酒造米として新潟県産の五百万石と秋田県産の酒こまちを使用しています。

ももいろの綺麗な色から想像される通り、ヨーグルトや柑橘類のような酸味があり、日本酒とは思えない甘みが特徴。松谷酒造はマグネシウムの割合が高い中硬水で仕込んでいます。

硬水はミネラル成分がそれほど多くないので、発酵がゆっくり進みます。

その結果、きめ細やかでやわらかな味わいの日本酒に仕上がります。そのため、食前酒や食後酒に最適です。

 

一ノ蔵 花めくすず音

種類 発泡清酒
味わい ジューシーな甘酸っぱさと、膨らみのある甘み
香り ブルーベリーのような軽快でスッキリした芳香
産地 宮城県大崎市
合うおつまみ フルーツやスイーツ類
おすすめの飲み方 冷や

一ノ蔵は、微アルカリ性の軟水を使用。口当たりまろやかで、軽やかでやわらかいイメージを感じる、繊細で淡麗な日本酒になります。

花めくすず音」は、宮城県大崎産の黒豆と紫黒米から抽出した色素により、ほのかなピンク色に色付けされています。

また、ブルーベリーを連想させるジューシーな甘酸っぱさ、膨らみのある甘さが口中に広がります。アルコール分は4.5度と軽いお酒なので、軽いデザートなどと一緒に食後酒として楽しむことが出来ます。

 

貴娘酒造 咲耶美 純米吟醸 直汲み荒ばしり

種類 純米吟醸酒
味わい 透明感あるみずみずしい飲み口
香り 1801酵母由来のバナナやりんごのような華やかな香り
産地 群馬県吾妻郡中之条町(酒造米は美山錦)
合うおつまみ フレッシュチーズなど洋風の前菜
おすすめの飲み方 冷や

貴娘酒造は、6代目蔵元が平成19年からセカンドブランドとして「咲耶美(さくやび)」を手掛けています。

蔵元でしか飲むことができない、搾りたてのフレッシュな飲み口を多くの方に届けたいという想いから生まれました。

「咲耶美 純米吟醸 直汲み荒ばしり」は、透明感あるみずみずしい飲み口。柔らかい甘味、程よい酸が瑞々しく、後味を引き締めてくれます。

複雑な酸味が特徴なので、フレッシュチーズなど洋風の前菜だけでなく、6Pチーズや薄味のポテトチップスなどとも相性が良いようです。

 

新澤醸造店 あたごのまつ 純米吟醸 はるこい

種類 純米吟醸 生酒
味わい 甘酸っぱい爽やかな味わい
香り イチゴやもものようなほのかな香り
産地 宮城県大崎市三本木北町
合うおつまみ ハーブなどを利かせた洋食
おすすめの飲み方 冷や

新澤醸造店は「料理の素材そのものが持つ力を引き出し、食事をよりおいしく感じさせる酒」「究極の食中酒」がコンセプト。

あたごのまつ 純米吟醸 はるこい」は、瓶内二次発酵により炭酸ガスが発生している可能性があるため、キャップ上部にガス抜口の穴が空いています。

瓶を横にしないように取り扱い、開栓の際には噴き出しに注意が必要です。赤色酵母由来によりピンク色に仕上がっており、イチゴやもものような香りや甘酸っぱい味わいが色みとマッチしています。

 

本田商店 龍力 姫路城 さくらこうぼのお酒

種類 純米酒
味わい しっかりとした酸味とほのかな甘み
香り すもものような爽やかな香り
産地 兵庫県姫路市(酒造米は山田錦)
合うおつまみ 白ワインと相性の良い牡蠣や鶏肉のクリーム煮やクラムチャウダーなど
おすすめの飲み方 冷や、常温

龍力 姫路城 さくらこうぼのお酒」は、姫路獨協大学との共同研究により誕生した純米酒で、ほのかな甘みが特徴です。

姫路城のさくらより酵母を採取した、野生酵母由来のしっかりとした酸味を感じることができます。酒米には最高品質と称される「兵庫県特 A 地区産の山田錦」を使用しています。

白ワインの様な爽やかな飲み口が楽しめますので、唐揚げやフライドポテトなどにも合います。

 

笑四季酒造 恋のカプリチオ 生酒

種類 純米吟醸 生酒
味わい 甘酸っぱさを感じる爽やかな味わい
香り 清廉で澄んだ控えめで上品な香り
産地 滋賀県甲賀市
合うおつまみ 白ワインと相性の良い食材(オリーブや生ハムなど)
おすすめの飲み方 冷や

笑四季酒造は、純米仕込、無添加無調整のナチュラル製法と風味の損失を極力抑える技術により、米(山田錦)本来の魅力を100%引き出した日本酒を醸造しています。

恋のカプリチオ 生酒」は、日本を代表する桜「ソメイヨシノ」から培養された酵母を使用しています。そのため、キュンとした甘酸っぱさとすっきりとしたキレを重視し、余韻の引き際が爽やかな味わいになります。

フローラル(花)の香りが生臭さを助長するので、生ものと合わせるのは避け、白ワインに合うようなオリーブや生ハムなどを合わせると良いでしょう。

 

春の日本酒について詳しく知って季節を楽しもう

春の日本酒は、ワインのようなフルーツやフローラルの香りや、若々しさ・爽やかさが特徴です。

また、醸造されてから時間が経過しておらず、熟成が進んでいないので、酵母や醸造方法、酒造米の個性的な味わいがダイレクトに感じられます。

醸造元や銘柄だけでなく、瓶などに記載されている酵母や醸造方法、酒造米などにも着目しながら、「春の日本酒」を楽しんでみてはいかがでしょうか。



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