幻の日本酒銘柄おすすめ11選!幻の日本酒を手に入れるコツもご紹介

幻の日本酒銘柄おすすめ11選!手に入れるコツもご紹介

幻の日本酒銘柄おすすめ11選!幻の日本酒を手に入れるコツもご紹介

  • 幻の日本酒はどんなものがあるの…
  • 幻の日本酒の入手方法を知りたい…

幻の日本酒を知らない人に向けて銘柄を紹介し、手に入れるコツも教えることを伝えていく

「幻の日本酒」と呼ばれるお酒があるのをご存知でしょうか。

普段日本酒を飲まない方も、「幻」と聞くとどのような日本酒なのか気になると思います。

この記事では、日本酒について詳しく知らない方にもわかりやすく、幻の日本酒について解説します。

幻の日本酒の定義から幻の日本酒を入手するコツやおすすめの銘柄まで紹介していますので,ぜひご一読ください。

ご自身が日本酒を嗜む方にも、大切な人への贈り物に日本酒を選びたい方にも参考になる記事です。

幻の日本酒とはどういうもの?

実は、「幻の日本酒」と称するために正式に定められた基準はありません。

一般的には、「希少で市場にほとんど出回らない入手困難な日本酒」を幻の日本酒と呼ぶようです。

幻の日本酒は、なぜ入手困難な状況となってしまうのでしょうか。その理由は、主に3つあります。

  1. 生産数が限られている
  2. 現在製造していない
  3. 限定販売されている

ひとつずつ説明します。

生産量が限られている

生産量が限られている日本酒は「幻の日本酒」と呼ばれることが多いでしょう。日本酒を生産する酒蔵は、日本各地にあり製法も規模もさまざまです。そして幻の日本酒の酒蔵は、小規模である場合がほとんどです。

酒蔵が小規模だった場合、生産量は自ずと限られてしまいます。日本酒は一本一本こだわりを持って手作業で造られていることも多く、大量生産することが難しいからです。

元々の生産数が少なければ市場に出てもすぐに売り切れてしまうため、幻の日本酒になってしまうのです。

 

現在製造していない

製造・販売が終了しているケースについて説明

すでに製造が終了していることも「幻の日本酒」の定義のひとつです。

製造が終了した日本酒は、すでに市場に出回っている分が売り切れ次第、廃盤になります。そして在庫が減っていくにつれ、当然のことながら入手困難な状況になるでしょう。

さらに、販売終了した日本酒にはプレミアム価格が付いてしまう場合もあります。すると、さらに手に入れづらくなり「幻」化してしまいます。

 

限定販売されている

地域限定だったり、特約店にしか卸していなかったりするケースについて説明

幻の日本酒には、限定販売されている銘柄も多いです。

小規模ゆえ少量生産をしている酒蔵では、地域限定で販売しているというケースも少なくはありません。その場合、地域外で購入できる可能性は極めて低くなります。また、特約店と呼ばれる一部の酒屋にのみ卸している酒蔵もあります。幻の日本酒は、そもそも一般の顧客が出会いづらい日本酒といえるでしょう。

さらに日本酒の中には、季節限定・期間限定で販売されるものもあります。本来の流通量が極端に少ないのに「味がおいしい!」と話題になれば、ますます入手しづらくなってしまうのです。

 

幻の日本酒銘柄おすすめ11選

幻の日本酒と呼ばれるものは、いくつか存在しています。

今回はその中から、特におすすめしたい11銘柄を紹介します。味わいや香りの特徴やおいしい飲み方についてもまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

TAKANOME

種類 普通酒
味わい パイナップルのような優しい甘さ
香り 南国のフルーツを思わせるフルーティーな香り
産地 山口県
合うおつまみ 肉料理、洋食全般。特に、牛肉のステーキやローストビーフなど、牛肉本来の旨味を味わえる料理にぴったり。
おすすめの飲み方 冷や。飲む前に、冷蔵庫でしっかり冷やすとよりおいしい。

TAKANOMEの最大の魅力は、口いっぱいに広がるフルーティーな甘さです。パイナップルのような甘さを、爽やかな酸味と軽やかな苦味で上品にまとめます。フルーティーな香りが口の中を爽やかにしてくれるので、ステーキなどのしっかりめのお肉料理と好相性です。

TAKANOMEの販売方法は、品質保持のため、毎週水曜21時からのネット販売のみです。しかも販売開始5分で完売してしまうほどの人気があるため、入手するのが難しい幻の日本酒です。製造から販売方法に至るまで「おいしさ」を追求しているからこその人気だといえるでしょう。

また、「情報に左右されずに本来の味わいを楽しんでほしい」という思いから、精米歩合は公開されていません。

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鍋島(なべしま)

種類 大吟醸酒
味わい みずみずしくもキリッとした味わい
香り フルーツの甘酸っぱさを感じる上品な香り
産地 佐賀県
合うおつまみ フレンチ。特に、生ハムやフレッシュチーズなどの香り高くさっぱりとしたもの。
おすすめの飲み方 冷や

『鍋島 大吟醸』は、しっかりとした味わいや芳醇な旨みが特徴です。フルーツのような爽やかな香りを楽しみながら、米の旨みを存分に感じられます。香り、口当たり、飲み始めから余韻まで、表情を変化させる繊細な味わいが多くの人気を集めています。

また、『鍋島 大吟醸』は、2011年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では、SAKE部門の最優秀賞にあたる「チャンピオン・サケ」も獲得したことでさらなる話題に。元々「鍋島」は特約店のみでの発売ということもあり、ますます入手困難な状況となりました。

 

而今(じこん)

種類 純米大吟醸酒
味わい ワインのような果実のフレッシュな味わい
香り リンゴのような華やかな香り
産地 三重県
合うおつまみ 洋食では白身魚のムニエル、アヒージョ、カルパッチョ。和食では白身魚の刺身、山菜のおひたしなどの淡白な料理。
おすすめの飲み方 冷や

香り、甘み、酸味、旨味のバランスがすばらしい日本酒です。軽やかなのど越しでありながら、重量感のある旨味を感じられます。

而今の魅力は、火入れ酒でありながらも生のフレッシュ感が失われていないこと。柔らかく甘い飲み口と、華やかでフルーティーな香りは初心者の方にもおすすめです。

而今の香り高さを楽しむためには、白身魚などを使った優しい味の料理と合わせてください。バランスの取れた酸味や甘みが食欲を刺激し、食中酒にぴったりです。

黒龍(こくりゅう)

種類 純米大吟醸酒
味わい フルーティーで繊細な味わい
香り 薔薇の花の香りのような上質な香り
産地 福井県
合うおつまみ 素材の味を生かした魚料理など。鶏を使ったフレンチやフカヒレスープとも合います。
おすすめの飲み方 冷や

黒龍の中でも『石田屋』は、柔らかな果実の香りを感じる繊細な味わいが特徴です。ふわっと優しい香りが立ち上がり、口に含むとほどよい甘みを感じます。フルーティーで爽やかな酸味がありつつもまろやかさと旨さをしっかりと感じることができる、特別な一本です。

『石田屋』は毎年11月に1度だけの限定販売です。そのため入手が非常に困難となり希少価値が高く、まさに幻の日本酒といわれています。

 

鶴齢(かくれい)

種類 純米大吟醸酒
味わい 米の旨味を引き出した柔らかな味わい
香り 果実を思わせる華やかな香り
産地 新潟県
合うおつまみ 和食全般
おすすめの飲み方 冷や、常温

青木酒造は1717年の創業以来、絶えることなく酒づくりを続けている歴史ある酒蔵です。そして青木酒造で、最高の酒質を目指して造られた日本酒が『鶴齢 純米大吟醸』。創業300周年記念の際には限定ボトルが登場し、プレミア化。地元新潟でも根強い人気があります。

『鶴齢 純米大吟醸』は口の中に広がる優しい旨味と、すっきりした後味が特徴です。果実のような華やかな香りが、上品で爽やかな印象をもたらします。雪室での貯蔵と軟水仕込みならではのまろやかな口当たりは、産地新潟の自然のよって造られた賜物。米の旨みが凝縮された繊細な味わいで、どんな和食とも相性のいい日本酒です。

また、冷やにするとワインのようにフルーティーに、常温だと味にメリハリが出ます。温度次第で幅広く楽しめる点も魅力のひとつです。

 

花陽浴(はなあび)

種類 純米大吟醸酒
味わい パイナップルのようなフルーティーな味わい
香り 南国の果実を思わせる爽やかな香り
産地 埼玉県
合うおつまみ チーズ料理やローストビーフなどの洋食
おすすめの飲み方 冷や

花陽浴シリーズの中でも最高峰といえる『純米大吟醸 無濾過生原酒 山田錦』。無濾過生原酒とは、濾過や火入れ、加水をしていない「出来立てそのままの日本酒」のことです。

『純米大吟醸 無濾過生原酒 山田錦』は色が少し濁っているのが特徴で、花陽浴ならではの、パイナップルのような濃厚な甘みをしっかりと感じられます。また米本来の風味を楽しめる点も魅力です。華やかな甘味の中にある、少し酸味の効いたフレッシュさは後味を引き締めてすっきりとした印象です。

現在もなお、手作業による伝統的な製法で少量生産されているため生産数に限りがあります。また、特約店でのみ販売されていることから入手先も限られており、手に入れることが難しい日本酒です。

 

獺祭(だっさい)

種類 普通酒
味わい 甘さが広がりながらキレのある味わい
香り 高級感のある甘い香り
産地 山口県
合うおつまみ 魚介類、お豆腐、肉料理
おすすめの飲み方 冷や

日本を代表する幻の日本酒といっても過言ではない『獺祭』。中でも『獺祭 磨きその先へ』は『獺祭 磨き二割三分』のさらに上を目指して造られたものです。『獺祭 磨き二割三分』の精米歩合は23%ですが、『獺祭 磨きその先へ』の精米歩合は非公開となっています。

『獺祭 磨きその先へ』は、口に含むと米の甘さが広がりますが、後味はキレのある軽快な飲み口です。さらに、その後長く続く爽やかな余韻も特徴として挙げられます。香りはフルーティーで甘く、飲み口はすっきりとした透明感のある味わいです。

世界的に人気のある日本酒のため、入荷してもすぐに完売してしまうことから幻の日本酒と称されています。

 

継(つぐ)

種類 純米大吟醸酒
味わい 繊細かつ奥深い味わい
香り やわらかく華やかな香り
産地 新潟県
合うおつまみ 和食全般
おすすめの飲み方 冷や

これまでの経験を元に、酒造りのあらゆる工程を見直して誕生した『継』。精米だけをとっても、精度をこれまでにないレベルへと高めることに2年間という時間をかけたそうです。その結果、米の形状を保ったまま極限までたんぱく質を低減させる精米に成功しました。新たに開発されたあらゆる技術を惜しみなくつぎ込んだ究極の日本酒ともいえます。

「酒造りは、米づくりから」との思いから、『継』は生産者を限定した完全契約栽培で作られた原料米のみを使用しています。高価な日本酒のため、日常的に目にする機会は少なく、贈り物やお祝いの席などのような特別なシーンにふさわしい逸品です。

フルーティーな香りを放ちながら、どこまでも続く上品な余韻が魅力。職人魂によって生まれた幻の日本酒です。

 

朱金泥能代(しゅこんでいのしろ)

種類 大吟醸酒
味わい 甘みと酸味のバランスがとれたすっきりとした味わい
香り 白ワインを思わせるフルーティーな香り
産地 秋田県
合うおつまみ あっさりした味付けの料理
おすすめの飲み方 冷や

『朱金泥能代 醸蒸多知』は、年間たったの約60本しか生産されない大変希少な日本酒です。さらには、1本10万円以上もの値が付いている高級品です。これぞまさに幻の日本酒に相応しいといえる逸品ではないでしょうか。

少量生産・高価格の理由は、その製造方法にあります。酒袋から滴り落ちるしずくだけを集めて瓶に詰めているので、手間がかかるうえに生産量が限られてしまいます。

『朱金泥能代 醸蒸多知』はなめらかな舌ざわりと、心地よいのど越しが魅力。ワインのような芳醇でフルーティーな香りと上品な味わいをお楽しみいただけます。

 

磯自慢(いそじまん)

種類 純米大吟醸酒
味わい ほんのり甘みを感じるキレのある味わい
香り フルーティーで芳醇な香り
産地 静岡県
合うおつまみ 和食、フレンチ、イタリアンの魚料理全般
おすすめの飲み方 冷や

洞爺湖サミットで乾杯酒として振舞われたことをきっかけに世界からの注目が高まった『磯自慢 Adagio』。『磯自慢 中取り純米大吟醸35』から少量を取り分け、ゆっくりと熟成して造られた日本酒です。

味わいの特徴は、上品でフルーティーな香りと柔らかな甘み、ほどよい酸味。喉ごしはみずみずしく、食中酒としてもおすすめです。

磯自慢酒造では、製造した日本酒がアダージョに相応しい熟成ではないと判断すると、その年の出荷を見合わせることもあるそうです。国内外からの需要が高く幻の日本酒となった、プレミアムな日本酒といえるでしょう。

 

飛露喜(ひろき)

種類 純米大吟醸酒
味わい キレがあり爽やかな味わい
香り バナナのような甘みを感じる香り
産地 福島県
合うおつまみ 和食全般。特にお刺身、ぬか漬け、練り物。
おすすめの飲み方 冷や

『飛露喜』は知る人ぞ知る、幻の日本酒です。2016年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で金賞を獲得し知名度が増しました。ですが、丁寧な製造方法により生産が追いつかずプレミアがつくほどの人気となり、いつしか「幻の日本酒」と呼ばれる銘柄になっています。

『飛露喜』はパインやバナナのような奥行きのある香りが口に広がり、香りと甘み、旨味のバランスの良さが評判です。地元でも入手困難となり、人気の高さがうかがえます。また、でき立てそのままの無濾過生原酒ならではの、鮮烈な飲み口も特徴。液体は黄色がかっており、搾りたてのフルーツのようなフレッシュさも感じます。キレのある酸味によって、すっきりと仕上げられた日本酒です。

幻の日本酒を手に入れるコツ

一度は口にしたい幻の日本酒ですが、一体どこで手に入れることができるのでしょうか。プレミアな商品のため一般的な酒屋ではそうそう出会うことはできません。

ここでは、幻の日本酒を手に入れるコツを紹介します。

まずは近所の酒屋と仲良くなる

貴重なお酒なのでそう簡単には譲ってもらえないかもしれません。そのため、普段からのお付き合いが大切です。酒屋としても、常連の客に優先的に販売したいと思うのが人の心だと思います。

酒屋から情報をもらいつつ蔵元から直接お酒を仕入れている特約店を探す

特約店とは、酒蔵から直接お酒を仕入れている酒屋のことです。特約店は、幻の日本酒と呼ばれるプレミアな商品も優先的に仕入れることができます。また馴染みの酒屋が特約店ではない場合でも、近隣の特約店の情報を知っている可能性があるので、教えてもらうのもひとつの手です。

さらに酒蔵のサイトに取引のある特約店一覧が掲載されている場合もあります。行ける範囲内に特約店があるかどうか、一度確認してみるのもいいかもしれません。

各地域にある物産館で探してみる

物産館とは、地元で生産された食品や名産品、お土産などが販売されている施設のことです。地元の日本酒が置かれていることも多く、稀に幻の日本酒と出会えることもあります。全国的には品薄でも、地元では購入できるというケースも少なくはありません。もし近くに立ち寄った際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

「美味しい日本酒」で日本酒についてもっと詳しく知ろう

特別な日の一本として、一生に一度は手にとってみたい幻の日本酒。幻の日本酒を探しているのになかなか出会えないという方は、この記事を参考にしてみてください。

「美味しい日本酒」では、世界一わかりやすく、日本酒を理解できる情報や、日本酒をもっと楽しく飲んでもらうための情報を発信しています。幻の日本酒意外にも、日本各地にはすばらしい日本酒が数多くあります。

気になる一品、お気に入りの一品を見つけて、日本酒ならではの繊細で上品な味わいをぜひご堪能ください。

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