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日本酒おじちゃん
日本酒と焼酎をよく飲むんだが、なんとなく違いはわかるけど、しっかりと理解してるわけではないな〜
日本酒と焼酎はどちらも日本を代表するお酒。しかし、その違いについて正しく理解している方は少ないのではないでしょうか?
今回の記事では、「日本酒と焼酎の違い」について世界一わかりやすくご紹介します!
美味しい日本酒編集部
こんにちは!「美味しい日本酒」編集部です!今回は、日本酒と焼酎について!それではさっそく、いきましょう!
Contents
①日本酒と焼酎の違い ➡︎「醸造酒」と「蒸留酒」
日本酒と焼酎の違いを、一言で表すと、
日本酒 ➡︎醸造酒 焼酎 ➡︎ 蒸留酒
日本酒は醸造酒で、焼酎は蒸留酒というグループに分類されます。
では一体、「醸造酒」と「蒸留酒」は何が違うのでしょうか?
お酒の基本の「き」➡︎「醸造酒」・「蒸留酒」・「混成酒」
アルコールは、製造方法の違いによって、大まかに三つのタイプに分類されます。
- 醸造酒:日本酒・ビール・ワイン
- 蒸留酒:焼酎・泡盛・ウイスキー・ブランデー・ジン・ウォッカ・テキーラ
- 混成酒:リキュール・梅酒・ベルモット
つまり、日本酒は、ビールやワインと同じグループに属し、焼酎は、ウイスキー、ブランデー、ジンなどと同じグループに分けられます。
では、次に、各グループの製造方法についてご紹介します!
醸造酒について
醸造酒とは?
原料(米・麦・葡萄)を酵母によって、アルコール発酵させたお酒。
アルコール度数は最高でも20度程度。
醸造酒のお酒👉日本酒・ビール・ワイン
お酒は、原料に含まれる糖分をアルコール発酵させることで造られています。例えば、ワインは原料であるブドウに含まれる糖分をアルコール発酵させています。
日本酒の場合は特殊で、原料である米に糖分が含まれていないので、米のデンプンを麹によって糖化し、その糖分をアルコール発酵させています。
日本酒の詳しい製造工程は、日本酒の作り方を世界一わかりやすく解説!簡単な図で全工程を紹介の記事へ!
蒸留酒について
蒸留酒とは?
図のように、醸造酒を加熱し、アルコールのみを気化させます。その後、その気体を冷やし、再び液体に戻すことによって、アルコール度数の高いお酒が出来上がります。これを蒸留酒と呼びます。
蒸留酒のお酒👉焼酎・泡盛・ウイスキー・ブランデー・ジン・ウォッカ・テキーラなど
一概には言えないですが、
「日本酒を蒸留させたものが焼酎」
「ビールを蒸留させたものがウイスキー」
「ワインを蒸留させたものがブランデー」
となります。
上記のように、蒸留酒は醸造酒から造られるわけですが、実際に焼酎が日本酒を蒸留して作られているかと言うと、少し違います。
確かに、日本酒を蒸留すれば焼酎ができますが、日本酒はそのまま飲むように造られており、焼酎は、蒸留するために醸造酒が造られています。
- 「醸造酒」とは、米や果物を酵母によってアルコール発酵させたお酒
- 「蒸留酒」とは、醸造酒を蒸留させたお酒
「混成酒」については、今回は日本酒と焼酎の記事なので、省きます。
知りたい!って方はこちらから
②日本酒と焼酎の違い 原料の違い
日本酒と焼酎の違いは、製造工程の違い以外にも、原料による明確な違いがあります。
日本酒の原料は米ですが、焼酎の場合は、米だけでなくさつま芋、麦などを原料にしたものが大半です。他にも、蕎麦や黒糖の焼酎があるなど、様々な穀物を原料にした焼酎が存在します。
また、一見同じように米を原料にした日本酒と米焼酎ですが、日本酒の場合は、日本酒専用の酒造好適米を使用し、米焼酎は、一般の食用の米を使用します。
日本酒の原料 ➡︎ 酒米と呼ばれる、日本酒専用の米(酒造好適米)
焼酎の原料 ➡︎ 一般の米、芋、麦
③日本酒と焼酎の違い 味の違い
これまで説明してきた通り、日本酒と焼酎では製造方法と原料がちがいます。
特に、焼酎は様々な原料で造られているので、当然味わいも違います。
一概には言えませんが、日本酒は、米特有の甘み、柔らかさを感じられ、酒米の種類、精米歩合によっても味は変わってきます。
一方、焼酎の場合、アルコール度数が高いため、さらっとしている感じを強く感じやすいのが特徴的。また原料によっても味わいは大きく変わります。
では、「同じ米から造られる日本酒と米焼酎は、同じ味がするか?」と言えば、かなり違います。
なぜなら、上記でも説明してきた通り、焼酎は醸造酒を蒸留して、アルコール分を抽出したお酒なので、甘みや、まろやかさは取り除かれているからです。
これは、一度飲んでみないとわからないので、飲み比べてみましょう!
- 日本酒は、米本来の甘み、まろやかさを感じる味わいが特徴
- 焼酎は、すっきりとした、アルコール感の強い味わいが特徴
④日本酒と焼酎の違い 飲み方の違い
日本酒と焼酎の大きな違いの一つにアルコール度数の違いがあります。
日本酒のアルコール度数が約15度前後であるのに対して、焼酎は約25度前後。
アルコール度数の違いから、飲み方にも違いがあります。例えば日本酒は、常温、冷やして、燗してと温度による味わいの変化を楽しみますが、焼酎はアルコール度数が高いため、何かを加える楽しみ方があります。例えば、オンザロック、水割り、お湯割り、炭酸割り、各種サワーなど。もちろんそのまま飲むこともできます。
- 日本酒はアルコール度数が15度前後なので、飲み方としては温度を変えて楽しめる。
- 焼酎はアルコール度数が25度前後と高いので、飲み方は多様。ロックや水割り、他の飲料と混ぜ合わせて飲む。
⑤日本酒と焼酎の違い カロリーの違い
さて、お酒を飲んでいると、気になってくるのが、日本酒と焼酎のカロリーではないでしょうか?
二つのお酒にカロリーの差はあるのか?下記に表をつくってみました。
- 日本酒100mlあたりのカロリー・・約104kcal
- 焼酎100mlあたりのカロリー・・・甲類:約206kcal・乙類:146kcal
参考元:文部科学省 食品成分データベース
上記の数値を見ると、「焼酎の方がカロリー高いんだ~」という印象を受けます。
しかし、焼酎の場合は、アルコール度数が高く、日本酒より量を飲まないため、「飲む量」を基準にすると、あまり変わらないと言えます。
またお酒は「エンプティーカロリー」と呼ばれ、摂取したカロリーの70%が代謝によって消費されるため、脂肪になりにくく、そこまでカロリーを気にする必要はないと思います。
お酒のカロリーについて詳しく知りたい方は下記記事へ。
「日本酒は高カロリーで太る?」これって本当? 日本酒で太らないための飲み方を知ろう!日本酒と焼酎のカロリーはあまり変わらない。
⑥日本酒と焼酎の違い 二日酔いはどちらがしやすい?
一般的に、醸造酒(日本酒・ビール・ワインなど)の方が二日酔いになりやすく、蒸留酒(焼酎・ウイスキー・ブランデーなど)の方が、二日酔いになりにくいとされています。
醸造酒 = 日本酒・ビール・ワイン
お酒を造る過程で、アルコール以外にもアミノ酸や糖分など様々な栄養素が生成されます。これらの栄養素がアルコールを分解する速度を遅れさせることが原因とされています。
蒸留酒 = 焼酎・ウイスキー・ブランデー
蒸留することによって、アルコールのみが抽出されるので、栄養素の含まれていないアルコールとなります。これにより、二日酔いをしにくいお酒となるのです。
また、昔の日本酒は、添加アルコールと呼ばれるものでお酒の量を水増ししていた時代がありました。こういったお酒は二日酔いになりやすいのも事実です。
しかし、近年の日本酒は、純米酒を代表とする質の高い日本酒が人気を集めていて、こういった質の高い日本酒は焼酎と比べても、二日酔いになりにくいという印象があります。
- 日本酒と焼酎は、焼酎の方が二日酔いになりにくい。
(純米酒を代表とする質の高い日本酒は、焼酎と比べてもあまり変わらない。)
⑦日本酒と焼酎の共通点
これまで、日本酒と焼酎の違いについて述べてきましたが、この二つのお酒には大切な共通点があります。
それは、「麹菌」と「酵母」という、二つの微生物を活用するということです。
ワインの場合は、ブドウに糖分が含まれているため、「酵母」のみを使用して、アルコール発酵させます。
しかし、日本酒や焼酎の元となる醸造酒を造る際は、米に糖分が含まれていないため、米に含まれるデンプンを麹菌によって糖化し、ブドウ糖に変え、そのブドウ糖を酵母によって、アルコール発酵します。
この発酵方法を並行複発酵といい、世界でも大変珍しく、高度な技術を必要とするのです。
日本酒と焼酎の共通点 ➡︎ 「麹菌」と「酵母菌」を活用し、並行複発酵を行う。
日本酒と焼酎の違い 総まとめ
- 製造方法:「醸造酒」と「蒸留酒」➡︎属するお酒のグループが違う
- 原料:日本酒は酒米・焼酎は米/芋/麦
- 味わい:日本酒/甘み、まろやかさ。焼酎/すっきり、アルコール感が強い
- 飲み方:日本酒/温度による変化。焼酎/ロック、湯割り、サワーなど様々
- カロリー:カロリーはあまり変わらない。
- 二日酔い:焼酎の方が二日酔いはしにくいとされている。
- 共通点:「麹菌」と「酵母菌」を活用して造られる。
いかがだったでしょうか?
日本酒と焼酎の違いを理解できましたでしょうか?
日本が誇る、日本の酒「日本酒」と「焼酎」。ぜひ、自分に合ったお酒を見つけて、楽しいお酒LIFEを楽しんでくださいね!
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