天ぷらに合う日本酒とは|食材ごとのおすすめの日本酒10選

天ぷら×日本酒食材ごとのおすすめの日本酒10選

天ぷらに合う日本酒とは|食材ごとのおすすめの日本酒10選

天ぷらと日本酒は、どちらも味わいのバリエーションが豊富です。しかし、天ぷらに使用する食材は幅広く、食材や合わせる調味料により風味が変化します。また、日本酒も使用する米や精米歩合、製造方法で味わいが大きく異なります。相性が良いことは知っているけど、種類がたくさんあって、組み合わせ方が分からないという方も、多いのではないでしょうか。

この記事では、天ぷらと相性が良い日本酒と、その楽しみ方をご紹介します。銘柄や温度選び(飲み方)の参考にしてみてください。

天ぷらはスッキリとした日本酒と相性が良い 

天ぷらは、スッキリとした味わいの日本酒と相性が良いと言われています。

土地の食文化や季節によっても異なりますが、使用する野菜、鮮魚や肉に、癖が少ない食材が多いためです。また、天ぷらの難点と言える油っぽさが気になる方は、スッキリとした辛口の日本酒を選んでみてください。「清酒 千福 純米酒」は、手頃な価格で初めてでも試しやすい銘柄です。超辛口で知られる『清酒 司牡丹 自由は土佐の山間より』、微炭酸の『残草蓬莱 四六式 特別純米 槽場直詰生原酒』など、特長的な味わいのお酒を合わせるのもおすすめです。

天ぷらに合う日本酒銘柄10選 

日本酒にはいろいろな種類があり、どれを選んで良いのか迷ってしまいますよね。そこで、天ぷらに合う日本酒銘柄を厳選し、10種をご紹介します。後半の5種は、天ぷらの王道とも言える食材との相性を考えた、おすすめの銘柄です。

賀茂鶴酒造『四杜氏四季酒 本醸造 生貯蔵酒 ひやしざけ』

味わい キリッとすっきり、爽快な味わい
香り さわやか
酒米 国産米

四杜氏四季酒 本醸造 生貯蔵酒 ひやしざけ』は、広島市にある加茂鶴酒造の期間限定酒です。瓶詰め後に、一度だけ火入れをする生貯蔵酒にこだわり作られました。爽やかさと旨味が調和した、やや辛口の味わいで、冷やして飲むのがおすすめです。

醸した友安浩司さんは、全国新酒鑑評会において、2002年から通算11回(2020年時点)も金賞を受賞するなど高い評価を得ています。ツバメのイラストが描かれているラベルも印象的なお酒です。

 

大矢孝酒造『残草蓬莱 四六式 特別純米 槽場直詰生原酒』

味わい 甘酸っぱい味わい、微炭酸
香り 弱めの爽やかな香り
酒米 長野県産美山錦

神奈川県にある大矢孝酒造の『残草蓬莱 四六式 特別純米 槽場直詰生原酒』は、白麹を使用しているのが特徴です。白麹は、酸味成分であるクエン酸などの酸を多く造り出すことから、一般的な日本酒よりも酸度が高く仕上がります。果実を感じさせる甘酸っぱさ、爽やかな香り、舌先を刺激する微炭酸で、すっきり感を楽しめるお酒です。クエン酸は脂を分解する効果も期待できるため、天ぷらなどの揚げ物との相性も抜群です。

 

松瀬酒造『松の司〔2009/H21BY〕山廃純米酒 限定生原酒』

味わい 重厚なコクと旨味
香り 芳醇
酒米 滋賀県竜王山田錦

松瀬酒造の『松の司〔2009/H21BY〕山廃純米酒 限定生原酒』は、芳醇な香りと重厚なコク、切れ味の良さが特徴です。その味わいは、水や米選び、麹や酵母造りまで、丁寧な手作りにこだわることで生まれます。

また、『松の司〔2009/H21BY〕山廃純米酒 限定生原酒』は長期熟成させたヴィンテージ酒です。日本酒は熟成することで酒本来の旨味が引き出され、新酒とは異なる奥深い味わいになると言われています。芳醇でしっかりとした熟成酒と淡白な天ぷらは、おすすめの組み合わせです。

 

司牡丹『清酒 司牡丹 自由は土佐の山間より』 

味わい 淡麗な味わいにしてキレ味抜群の超辛口
香り フルーティー
酒米 国産米

清酒 司牡丹 自由は土佐の山間より』は、辛口や甘口などの指標として用いられる日本酒度がプラス8度前後もあります。一般的に、プラス6度以上は大辛口と言われるため、辛口好きにはおすすめです。香り高く滑らかな味わい、キレ味の鋭い『清酒 司牡丹 自由は土佐の山間より』は、飲みごたえは充分で、天ぷらに合います。

三宅本店『清酒 千福 純米酒』

味わい スッキリとした辛口
香り 栗のような穏やかな香り
酒米 広島県産米

広島県呉市の三宅本店が造る『清酒 千福 純米酒』は、癖が少なく飲みやすい、スッキリとした辛口の日本酒です。どの温度帯にも適しているため、冷酒、冷や、ぬる燗、熱燗など、いろいろな温度を試してお気に入りを探すのも楽しみ方のひとつです。300mlはワンコインという手頃な価格で販売されているので、日常の晩酌用にもおすすめです。

                                                          

宗玄酒造『宗玄 特別純米 純酔無垢』

味わい 軽やかで芳醇な旨み
香り フルーティー
酒米 兵庫県産山田錦

石川県にある宗玄酒造の『宗玄 特別純米 純酔無垢』は、山田錦100%で作られています。「純粋無垢」は純米酒の中でも、特にできの良い樽を杜氏が選び、仕上げた限定酒です。どの温度帯も味わい深いですが、おすすめは常温とぬる燗。芳醇で、しっかりとした旨味があるため、魚料理と合わせて飲みたいお酒です。天ぷらの主役とも言える海老との相性も抜群です。

  

丸山酒造場『雪中梅 特別純米』

味わい きれいな甘口
香り 芳香
酒米 五百万石、山田錦

雪中梅」は、新潟県の丸山酒造場がつくる日本酒です。その味わいは「淡麗旨口」と表現されています。「雪中梅」の中でも、希少価値の高いと言われる純米酒は、甘みと純米酒特有の酸味が調和し、ふくよかな味わいを楽しめます。淡白な料理に合わせるのもおすすめです。天ぷらでは、甘みを引き立て合うさつまいもがおすすめの組み合わせです。

 

滝沢本店『長命泉 吟醸辛口』

味わい 爽快でなめらかな辛口
香り 穏やか
酒米 総の舞・総おとめ(全量千葉産)

千葉県、成田山表参道にある唯一の酒造、滝沢本店の『長命泉 吟醸辛口』。地元千葉の米2種と成田山の地下水を使用し、香りは控えめに、味わいはなめらかな辛口に仕上げられています。食中酒としても取り入れやすく、海鮮料理や湯豆腐など、さっぱりとした料理とのバランスが良いでしょう。天ぷらの素材では、ほろにがい風味が特徴のししとうとの相性が抜群です。

 

金滴酒造『北の純米酒』

味わい まろやかな味わい
香り 穏やかな香り
酒米 吟風、酒造好適米(全糧北海道産米)

金滴酒造は、北海道樺戸郡新十津川町の米・水・人を生かした酒造りをしています。『北の純米酒』は、素材の持つ旨味を生かし、まろやかな口あたりと濃厚な味わいを両立させた純米酒です。吟醸造りでスッキリとしているため、揚げ物全般の相性が良いと言われています。中でも、味や香りが優しく素朴な味わいのナスの天ぷらと合わせるのがおすすめです。

 

御代桜醸造純米吟醸 ひやおろし

味わい まろやかな甘み
香り フルーティー
酒米 美山錦

岐阜県にある御代桜醸造の日本酒。創業当時の屋号である津島屋の名が付く『津島屋 純米吟醸 ひやおろし』は、繊細な奥深い味わいが特徴です。ひやおろしとは、夏の間熟成させ、秋に出荷する日本酒のこと。熟成による旨味が広がり、味わいはまろやかになると言われています。「津島屋 純米吟醸」も、熟成による渋みを感じつつ、甘みのある味わいに仕上がっています。しその天ぷらとの相性が抜群です。

 

塩派?天つゆ派?調味料で変えたい日本酒の種類 

塩や天つゆなど、どんな調味料によって銘柄を変えるのも日本酒の楽しみ方です。天ぷらをよりシンプルに、素材の風味を活かして塩で食べる時は、癖が少なく、すっきりとした味わいの純米酒と合わせるのがおすすめです。味わいが複雑になる天つゆの時は、コクのある吟醸酒を選ぶのが良いでしょう。また、天つゆの場合は、甘みの強いもの、お出汁の味がしっかりしているものなど様々です。そのため、天つゆの味付けによってもお酒を変えるおもしろさがあります。天ぷらは、日本酒と合わせることで、味わいも広がっていきます。

 

天ぷらと日本酒は相性抜群!食材にあわせて組み合わせを楽しもう 

天ぷらと日本酒。お互いの個性や風味を引き立て合うことで、美味しさを高め合うことができます。油っぽい天ぷらは、食べ進めていくうちに飲みたいと思う日本酒のタイプも変わってくるはずです。素材に合わせて銘柄を変えて楽しんでみたり、ひとつの銘柄で温度を変えて飲むのもおすすめ。ぜひ、いろいろな味わいを試して、自分だけのお気に入りの銘柄や組み合わせを見つけてください。

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