見学も可能!東京近郊のおすすめ酒蔵11選|特徴や酒蔵見学のマナー

見学も可能!東京近郊のおすすめ酒蔵11選|特徴や酒蔵見学のマナー

日本酒の魅力を存分に味わえるのが酒蔵見学です。今回は、東京近郊にあるおすすめの酒蔵を11箇所ご紹介します。それぞれの酒蔵の特徴や見学のマナーについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

東京都の日本酒の特徴は?

東京の日本酒は、江戸時代から多摩川水系の地下水や伏流水を使って造られており、味わいはしっかりとしているのが特徴です。

明治時代には東京23区内だけでも60以上の酒蔵があったとされ、現在でも9つの酒蔵が存在しています。甘口から辛口まで幅広いスタイルがあり、天ぷらやどじょう鍋、うなぎの蒲焼、味噌田楽、蕎麦など、江戸の伝統料理にとても良く合う味わいが魅力と言えるでしょう。

見学可能!東京都のおすすめ酒蔵4選

東京都のおすすめしたい酒蔵を下記に紹介します。すべて見学可能です。

小澤酒造株式会社

公式サイト http://sawanoi-sake.com/
住所 〒198-0172 

東京都青梅市沢井2-770

電話番号 0428-78-8215
代表銘柄 澤乃井(さわのい)
見学の条件・日時など 見学申込は電話予約制・無料

【見学時間】

平日 :13時、14時

土日祝:12時、13時、14時

所要時間:約30分

定休 :毎週月曜(祝日の場合は火曜)

見学内容:酒蔵内の見学(試飲なし)

小澤酒造は、1702年(元禄15年)創業の、長い歴史を持つ伝統的な酒蔵です。

代表銘柄の『澤乃井』は、国内外の日本酒コンクールで数々の賞を受賞した有名なブランドです。この地域はきれいな水が豊富なため、酒造りに適しています。小澤酒造の日本酒の大きな特徴は、中硬水と軟水の2種類の水を原料にしていることです。これにより、独自の風味と品質を追求しています。

2023年10月21日には、4年ぶりとなる澤乃井蔵開きが盛大に行われました。

豊島屋酒造株式会社

公式サイト http://www.toshimayasyuzou.co.jp/
住所 〒189-0003 

東京都東村山市久米川町3-14-10

電話番号 042-391-0601
代表銘柄 金婚、屋守(おくのかみ)
見学の条件・日時など 予約不要

料金

1人1,000円(税込)で試飲付き

見学可能日時

毎週土曜日11時から12時、週1回実施(実施できない週は告知)

豊島屋酒造は、1935年(昭和10年)に創業した歴史のある酒蔵です。

代表銘柄である『金婚』は、明治神宮と神田明神の御神酒として有名です。芳醇な味と香りが楽しめる上質な大吟醸は多くの愛好家に親しまれています。

また、屋守は「香りよく、優しい味わい」をコンセプトとした無濾過、無加水で仕込まれた銘酒です。

石川酒造株式会社

公式サイト https://www.tamajiman.com/
住所 〒197-8623 

東京都福生市熊川1

電話番号 042-553-0100
代表銘柄 多満自慢(たまじまん)
見学の条件・日時など 見学は専用サイトから申込

料金
1人1,000円(税込)で200円の直売店割引券&試飲&お土産付き

日時

毎週土日の11時と14時の2回実施

見学時間
約45分

石川酒造は、1863年(文久3年)に創業した、日本酒とビールで有名な酒蔵です。

酒造りはもちろん、明治時代にはラガービールの醸造も始めています。日本酒の代表銘柄である『多満自慢』好きな方はもちろん、ビール好きにもたまらない「酒飲みのテーマパーク」です。

田村酒造場

公式サイト https://www.seishu-kasen.com/
住所 〒197-0011
東京都福生市福生626
電話番号 042-551-0003
代表銘柄 嘉泉(かせん)
見学の条件・日時など 事前予約制

定員
15名(10名以上は団体扱い)

※少人数(1〜10名)は希望日指定不可

見学日時
少人数は土曜日の14時から、団体は10時と14時の2回

田村酒造場は、1822年(文政5年)創業の酒蔵です。玉川上水の水で造った代表銘柄の『嘉泉』は、「丁寧に造って、丁寧に売る」という家訓を守り続けて造り続けられています。

少人数(1〜10名)の見学は、2023年は締め切られており、次回の予約は2024年2月以降となっています。

足をのばせばすぐ!東京近郊のおすすめ酒蔵7選

東京から少し足を伸ばせば、日帰りで見学可能な酒蔵はたくさんあります。下記にて東京近郊にあるおすすめの酒蔵を7箇所紹介します。

横田酒造株式会社【埼玉県】

公式サイト http://www.lamoo.co.jp/yokotashuzo/
住所 埼玉県行田市桜町2-29-3
電話番号 048-556-6111
代表銘柄 浮城(うきしろ)
見学の条件・日時など 電話予約制(通年見学可能)


見学日時
土日を除く平日の午前9時から午後4時まで

団体の場合は土日も見学可能

新酒しぼりたての試飲は12月中旬から2月下旬まで

横田酒造は、1805年(文化2年)に創業された酒蔵です。

『日本橋』と『浮城』という銘柄で知られ、それぞれに由来するストーリーがあります。酒造りにおいては、兵庫の山田錦や長野の美山錦などの酒米を使用し、自家井戸から採取した弱軟水仕込みです。厳選された原料と水によって、まろやかで独特の風味を持った酒が仕上がります。

武甲酒造株式会社【埼玉県】

公式サイト https://www.bukou.co.jp/
住所 埼玉県秩父市宮側町21-27
電話番号 0494-22-0046
代表銘柄 武甲正宗(ぶこうまさむね)
見学の条件・日時など 見学は電話予約制
見学料金は無料年間通じて毎日実施(元旦と12月3日は休み)見学時間
午前8時から午後4時30分まで

所要時間
約40分
利き酒あり

武甲酒造は、1753年(宝暦3年)に創業した秩父の酒蔵です。2004年(平成16年)2月17日に、武甲酒造店舗が国指定登録有形文化財に指定されています。

代表銘柄『武甲正宗』は、伝統と名杜氏の秘技に育まれ、数多くの品評会、鑑評会において受賞歴を持った銘柄です。その品質は武州秩父に銘酒があることを示しています。

松岡醸造株式会社【埼玉県】

公式サイト https://www.mikadomatsu.com/
住所 埼玉県比企郡小川町下古寺7-2
電話番号 0493-72-1234
代表銘柄 帝松(みかどまつ)
見学の条件・日時など 予約専用フォームからの事前予約制

※極力5日先の予約推奨

見学は1人から可能で、団体客も対応

見学時間
午前9時30分から午後4時まで

※土日祝日と1月1日から3日は定休日

松岡醸造は、1851年(嘉永4年)創業の酒蔵です。

全国新酒鑑評会8年連続金賞受賞は県内最多の記録となっています。代表銘柄である『帝松』は、酒の生命線である「醗酵」を徹底管理し、ミネラル豊富な地下水と雑味を消して米の特徴を引き出した精米で仕込まれた日本酒です。

晴雲酒造株式会社【埼玉県】

公式サイト https://www.seiun-sake.co.jp/
住所 埼玉県比企郡小川町大字大塚178-2
電話番号 0493-72-0055
代表銘柄 晴雲(せいうん)
見学の条件・日時など 見学料金は無料


元日を除いて年中無休で見学可能

※団体およびガイド付きの見学は要予約

見学時間
午前9時から午後5時まで

所要時間
約20分から1時間

売店での利き酒・日本酒の購入も可能

晴雲酒造は、1902年の創業以来、小川町の地酒蔵として地域の方々に愛されるお酒を作り続けてきました。埼玉県産米を積極的に使用し、地元の無農薬米も取り入れています。

地域の愛情を込めて作られたお米を、自然の恵みと杜氏の手間暇を惜しまず醸したお酒が『晴雲』です。

泉橋酒造株式会社【神奈川県】

公式サイト https://izumibashi.com/
住所 神奈川県海老名市下今泉5-5-1
電話番号 046-231-1338
代表銘柄 いづみ橋
見学の条件・日時など 現在酒蔵を巡るツアーは開催されていない(2023年11月時点)

酒蔵内の「酒友館」では、いつでも日本酒の試飲(有料)や買い物が可能

※10名以上の団体の場合は事前連絡が必要

1857年(安政4年)に創業された泉橋酒造は、栽培醸造蔵として酒米の栽培から一貫した酒造りを行っています。“酒造りは米作りから”という信念のもと、近隣の地区で栽培した酒米を用いて酒造りを行っています。

自然環境に配慮した農業に取り組み、未来に繋がる地域づくりを目指している酒蔵です。

株式会社金井酒造店【神奈川県】

公式サイト https://www.kaneishuzo.co.jp/
住所 神奈川県秦野市堀山下182-1
電話番号 0463-88-7521
代表銘柄 白笹鼓、塔の岳・ヤビツ峠
見学の条件・日時など 料金:1人1,000円(試飲・買い物券付き)

所要時間:60分

団体予約は専用フォームまたは電話による予約が必要

2023年冬期の見学は現在準備中

金井酒造店は、1868年(明治元年)に創業した神奈川県秦野市に唯一存在する酒蔵です。創業者は技術も知識もなく踏み出した初代女性蔵元・佐野リキでした。

様々な工夫を重ね、150年にわたる歴史を築き上げ、今後も挑戦を続けていくことが金井酒造店の使命となっています。

中澤酒造株式会社【神奈川県】

公式サイト https://www.matsumidori.jp/
住所 神奈川県足柄上郡松田町松田惣領1875
電話番号 0465-82-0024
代表銘柄 松美酉(まつみどり)
見学の条件・日時など 酒蔵見学は、5月・6月・9月・10月のみ

見学日の5日前までに予約フォームでの予約が必須

見学料金:1,000円(20歳未満は無料)

見学日時:毎週土曜日10時から11時30分

直売所で試飲、買い物が可能

中沢酒造は、1825年(文政8年)に創業された酒蔵です。

創業者は松田周辺の庄屋であり、神奈川県産の足柄米を使用して日本酒造りに取り組んでいました。当時は小田原藩の御用商人として活動し、大久保家にお酒を献上したことで、藩主大久保氏から「松美酉」という名前を授かったのです。

松美酉は、厳選した良質の酒米と丹沢山系の清らかな伏流水を使用して作られます。伝統的な麹造りから始まり、上槽まで、全量手造りにこだわっています。

他にもまだまだある!東京都の酒蔵一覧

東京都内の酒蔵は、先ほど紹介した以外にもまだまだあります。ここでは、東京都内にあるその他の酒蔵情報をまとめました。

企業名 公式サイトや住所など
野崎酒造株式会社 公式サイト

http://www.kisho-sake.jp/

住所

〒190-0173

東京都あきる野市戸倉63

電話番号

042-596-0123

代表銘柄

喜正(きしょう)

中村酒造 公式サイト

https://chiyotsuru.com/

住所

〒197-0826 東京都あきる野市牛沼63

電話番号

042-558-0516

代表銘柄

千代鶴(ちよづる)

有限会社小澤酒造場 公式サイト

https://www.kuwanomiyako.jp/

住所

〒192-0055 東京都八王子市八木町2-15

電話番号

042-624-1201

代表銘柄

桑乃都(くわのみやこ)

合名会社野口酒造店 公式サイト

https://www.noguchi-brewery.co.jp/

住所

〒183-0022 東京都府中市宮西町4-2-1

電話番号

042-362-2117

代表銘柄

國府鶴(こうづる)

東京港醸造 公式サイト

http://tokyoportbrewery.wkmty.com/

住所

〒108-0014 東京都港区芝4-7-10

電話番号

03-3451-2626

代表銘柄

國府鶴(こうづる)

酒蔵見学の申込方法

ここでは、酒蔵見学の方法を紹介します。

酒蔵見学には予約が必要な場合と、予約せずに直接見学できる場合があります。予約が必要な場合、公式サイトから申込もしくは電話で問い合わせを行いましょう。

費用に関しては、無料で見学可能な酒蔵と1,000円程度料金がかかる場合などまちまちです。

酒蔵のホームページや問い合わせ先を調べて直接問い合わせることをおすすめします。見学に関して分からないことがあれば、事前に確認しておくと当日行ってもスムーズに見学できるでしょう。

なお、酒蔵見学はすべての酒蔵で可能なわけではないので注意が必要です。

酒蔵見学をする上でのマナー

酒蔵を見学するにあたって、以下のようなマナーがあります。

  • 香りの強い整髪料や香水はつけない
  • 直前に納豆を食べない
  • 試飲する場合は公共交通機関で

マナーをしっかり守って、楽しく酒蔵見学をしましょう。

香りの強い整髪料や香水はつけない

酒蔵に入る際に、香水や香りの強い整髪料などをつけていくのはNGです。整髪料や香水をつけない理由は、香りや成分が酒の味や品質に影響を与える可能性があるからです。酒造りにおいては香りが重要であるため、香水や整髪料などが影響を与えかねません。

酒蔵に入る前には清潔な衣服を着用し、香水や整髪料などの使用は避けるようにしましょう。

直前に納豆を食べない

酒蔵に入る直前に納豆を食べるのも控えましょう。

なぜなら、納豆菌が醸造過程に影響を与える可能性があるからです。酒造においては微生物の働きが重要な役割を果たすため、外部からの微生物の侵入を最小限に抑えることが求められます。

そのため、酒蔵に入る前には納豆を含む発酵食品の摂取は避けるようにしてください。

試飲する場合は公共交通機関で

試飲する場合は、車の運転は絶対にやめましょう。飲酒運転で罰せられます。また、交通事故の原因にもなるので非常に危険です。

酒蔵見学の際に試飲する場合は、必ず公共交通機関で行くようにしましょう。どうしても試飲したい方は、運転代行を頼むと良いでしょう。

東京都の酒蔵に関するよくある質問【Q&A】

東京都の酒造を見学するにあたり、よくある質問を下記にまとめました。酒蔵見学に行く前の参考にしてください。

都内にある酒蔵はすべて見学できますか?

都内にある酒蔵すべてで見学できるわけではありません。事前に酒蔵のホームページで確認するか、直接酒蔵に電話で問い合わせることをおすすめします。

酒蔵見学は予約なしでも可能ですか?

酒蔵見学の予約は、酒蔵によってまちまちです。予約が必要かどうかは、酒蔵のホームページまたは電話にて確認しておくと良いでしょう。

酒蔵見学にはどのような服装や靴で行くべきですか?

酒蔵内には土足厳禁の場所があります。靴を脱ぐ必要があるため、脱ぎ履きしやすい靴を選びましょう。また、酒蔵内は段差が多く足場が悪い所もあるため、歩きやすい靴と服装がおすすめです。

酒蔵見学で撮った写真はSNSにアップしても良いですか?

酒蔵内には写真撮影禁止の場所があるため、蔵の方に撮影して良いか確認しましょう。無許可で撮影したり、無断でSNS等に掲載する行為は、企業の情報を外部に漏らすことになるので最大限の配慮が必要です。

まとめ

ここまで東京近郊にある見学できる酒蔵について紹介していきました。東京から日帰りで行ける酒蔵はとても魅力的です。日本酒がお好きな方には朗報といっても良いでしょう。

しっかりマナーを守って楽しく酒蔵見学してください。

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