見学も可能!奈良県のおすすめ酒蔵10選|特徴や酒蔵見学のマナー

見学も可能!奈良県のおすすめ酒蔵10選|特徴や酒蔵見学のマナー

奈良県は「日本清酒発祥の地」ともされており、たくさんの酒蔵が軒を連ねています。奈良で酒造見学をしてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、奈良県内にある見学可能な蔵や酒蔵見学のマナーなどもわかりやすく解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

奈良県の日本酒の特徴は?

奈良県の日本酒は、個性的なものが多いのが特徴です。

日本清酒発祥の寺「正暦寺(しょうりゃくじ)」の菩提酛(ぼだいもと)を使って作られた日本酒のほか、ササユリから取り出した酵母を使って作られたものなど、ユニークな日本酒がたくさんあります。特に菩提酛を使った日本酒は、白ワインのようにフルーティーな風味が楽しめると評判です。

奈良の地酒は全体的に甘みと酸味が十分に感じられる濃醇甘口で、食中酒向きです。名物の奈良漬ともよく合います。

見学可能!奈良県のおすすめ酒蔵10選

ここからは、見学可能な奈良のおすすめ酒蔵を紹介しましょう。

今西酒造株式会社

公式サイト http://imanishisyuzou.com/
住所 奈良県桜井市大字三輪510番地
電話番号 0744-42-6022‎
代表銘柄 三諸杉
見学の条件・日時など 見学可能期間:2~10月

見学可能日時:月~金曜日の10:00~16:00

費用:500円

お土産:お猪口1つ

予約:前々日までに電話での予約が必要

※新型コロナウイルス感染症の影響で中止中(2023年10月時点)

今西酒造は、酒の神様が集まるとされる三輪の地で「清く、正しい、酒造り」をモットーに酒造りを行っている唯一の蔵元です。代表銘柄は、特約店限定流通の「みむろ杉」と地元限定流通の「三諸杉」。最近は、菩提酛を使った「みむろ杉 木桶菩提酛」も醸しています。

香りがおだやかでフレッシュな味わいの「みむろ杉」と、奈良の地酒らしいふくよかな「三諸杉」、どちらも根強いファンがいる日本酒ファン垂涎の銘柄です。

上田酒造株式会社

公式サイト https://ueda-syuzou.com/
住所 奈良県生駒市壱分町866-1
電話番号 0743-77-8122
代表銘柄 生長・嬉長
見学の条件・日時など 見学可能期間:1~11月

予約:公式サイトのメールフォームまたは電話で事前予約が必要

上田酒造は、生駒山のふもとで酒造りに励む老舗の蔵元です。生駒の長になりたいとの思いから名付けられた「生長」と、嬉しいことが長く続くようにとの願いが込められた「嬉長」2つの銘柄を醸しています。

香り高く、豊かな旨みをたたえた吟醸・大吟醸酒のラインナップが豊富です。

中谷酒造株式会社

公式サイト http://www.sake-asaka.co.jp/
住所 奈良県大和郡山市番条町561
電話番号 0743-56-2296
代表銘柄 朝香・三日踊・萬穣
見学の条件・日時など ※日本酒体験醸造が可能

体験可能日:公式サイトに掲載

予約:体験日の1週間前までにオンラインショップより要予約

費用:半日コース8,800円

参加費に含まれるもの:日本酒醸造体験料、自分で造ったお酒720ml×2本、エプロン・作業帽・作業靴(貸出)

中谷酒造は、国内だけでなく国外でも人気の銘柄を醸している蔵元です。1995年には国内の日本酒醸造元の中でもいち早く中国市場を開拓しました。

大和郡山市中心部に新設した醸造所では酒造り体験ができます。電車でのアクセスが良い酒蔵なので、大和郡山観光の際に立ち寄りやすいでしょう。

河合酒造株式会社

公式サイト https://www.facebook.com/syusseotoko/
住所 奈良県橿原市今井町1-7-8
電話番号 0744-22-2154
代表銘柄 出世男
見学の条件・日時など 見学可能期間:4~9月

費用:無料

文献によると、1772年にはすでに酒造業を営んでいたとされる歴史ある蔵元です。現在でも伝統を守りながら、丁寧・真面目な酒造りを行っています。

代表銘柄の「出世男」は、やや辛口で食事とも合わせやすいのが特徴です。

梅乃宿酒造株式会社

公式サイト http://www.umenoyado.com/
住所 奈良県葛城市東室27
電話番号 0745-69-2121‎
代表銘柄 梅乃宿
見学の条件・日時など 見学可能日時:店舗営業日の10:00~と14:00~

予約:希望日の3日前までに公式サイトから要予約

費用:800円/人(お土産・試飲つき)

梅乃宿酒造は、葛城山の麓で1893年から「人を幸せにする酒造り」に挑戦を続けている酒造会社です。醸造する酒は従来の日本酒に留まらず、ワインのように酒米が採れる土地の気候風土にこだわった日本酒や、フルーティーなリキュールも醸造しています。

クラシックな銘柄からモダンな銘柄まで、幅広い味わいの日本酒を揃えている蔵元です。

喜多酒造株式会社

公式サイト http://www.miyokiku.com/
住所 奈良県橿原市御坊町8
電話番号 0744-22-2419
代表銘柄 御代菊
見学の条件・日時など 見学可能期間:1~11月(見学日は酒蔵より指定)

予約:希望日の2ヶ月前から3日前までに見学申し込みフォームから要予約

費用:700円/人(試飲・お土産つき)

※2023年11月~2024年3月までの蔵見学新規予約は休止中

喜多酒造は、1718年創業の老舗酒蔵です。こだわりが強かった創業者の意思を受け継ぎ、今も「造り手の思いが飲む人の心に伝わる酒」にこだわって酒造りを続けています。

御代菊のなかには、乳酸菌を利用した伝統的な製法「水酛(みずもと)」で醸したものもあり、コアな日本酒ファンの間で人気です。

株式会社山本本家

公式サイト https://matsunotomo.com/
住所 奈良県五條市五條1-2-19
電話番号 0747-22-1331
代表銘柄 松の友
見学の条件・日時など 予約:希望日の1週間前までに要問い合わせ

山本本家は、1710年に五條市で創業した老舗の蔵元です。歴史ある街並みが残る五條新町沿いにある蔵には巨大な酒林や看板が飾られており、歴史を感じさせます。

現在は、清酒「松の友」のほか、地元名産の富有柿を使ったワインも販売しています。

美吉野醸造株式会社

公式サイト https://www.hanatomoe.com/
住所 奈良県吉野郡吉野町六田1286番地
電話番号 0746-32-3639
代表銘柄 花巴
見学の条件・日時など 見学可能期間:9~2月(開催日は公式サイトを要確認)

所要時間:約1時間

費用:1,000円/人

予約:希望日の2ヶ月前から公式サイトにて予約可能

山廃・速醸・水酛と酸を特徴とする製法で酒造りを行っている蔵元です。美吉野醸造の日本酒は、ただ酸っぱいだけではなく、しっかりとした米の旨みも感じられます。

代表銘柄の「花巴」はバリエーションが豊富で、製法によって驚くほど印象が変わる日本酒です。

日本酒の味だけでなく、ぜひ製法にも注目して見学してみてください。

奈良豊澤酒造株式会社

公式サイト http://nara-toyosawa.jp/
住所 奈良県奈良市今市町405
電話番号 0742-61-7636
代表銘柄 豊祝
見学の条件・日時など 見学可能期間:10・11・2・3月

見学可能日時:毎日10:30〜と15:30〜 

費用:500円/人(お土産付)

奈良豊澤酒造は、灘や伏見で酒造りを行った後、昭和初期に奈良に移ってきた蔵元です。今も昔ながらの手造りにこだわっており、醸造する日本酒は純米酒などの特定名称酒が8割を占めています。

「豊祝」をはじめとした奈良豊澤酒造の日本酒は、ふくよかな旨みが特徴です。

株式会社今西清兵衛商店

公式サイト http://www.harushika.com/
住所 奈良県奈良市福智院町24-1
電話番号 0742-23-2255‎
代表銘柄 春鹿
見学の条件・日時など 見学可能日時:毎年2月の土・日曜午後のみ

費用:500円/人

予約:2人以上の場合要予約(予約前にメールまたは電話で要問い合わせ)

「春鹿」を醸造する今西清兵衛商店は明治17年の創業以来、常にハイレベルな日本酒を醸し続けている酒蔵です。

現在は、蔵の一角に日本酒バーを設けるなど新しい取り組みを行う一方で、木桶仕込みで発酵を行うなど伝統的な酒造りを継承する取り組みにも力を入れています。

他にもまだまだある!奈良県の酒蔵一覧

奈良県内には、他にもたくさんの酒蔵があります。蔵内の見学はできなくても日本酒が買える蔵やカフェを併設している蔵もあるので、足を運んでみてください。

酒造会社名 公式サイトや住所など
稲田酒造合名会社 公式サイト:http://www.inaten.com/

住所:奈良県天理市三島町379

電話番号:0743-62-0040

代表銘柄:稲天

株式会社大倉本家 公式サイト:http://www.kinko-ookura.com/index.html

住所:奈良県香芝市鎌田692

電話番号:0745-52-2018

代表銘柄:大倉

株式会社岡本本家 公式サイト:https://r.goope.jp/okamotohonke/

住所:奈良県吉野郡大淀町下淵230

電話番号:0747-52-2114‎

代表銘柄:山桂

岡野酒造株式会社 公式サイト:-

住所:奈良県宇陀郡御杖村神末1274

電話番号:0745-95-2013‎

代表銘柄:日乃出

葛城酒造株式会社 公式サイト:http://www.hyakurakumon-sake.com/

住所: 奈良県御所市名柄347-2

電話番号:0745-66-1141

代表銘柄:百楽門

菊司醸造株式会社 公式サイト:https://kikutsukasa.pro/

住所:奈良県生駒市小瀬町555

電話番号:0743-77-8005

代表銘柄:菊司

北村酒造株式会社 公式サイト:http://www.kitamurasyuzou.co.jp/

住所:奈良県吉野郡吉野町上市172-1

電話番号:0746-32-2020

代表銘柄:猩々

株式会社北岡本店 公式サイト:https://www.kitaoka-honten.com/

住所:奈良県吉野郡吉野町上市61

電話番号:0746-32-2777

代表銘柄:八咫烏

株式会社久保本家酒造 公式サイト:https://kubohonke.com/

住所:奈良県宇陀市大宇陀出新1834

電話番号:0745-83-0036

代表銘柄:初霞

倉本酒造株式会社 公式サイト:https://kuramoto-sake.com/

住所:奈良県奈良市都祁吐山町2501

電話番号:0743-82-0008

代表銘柄:金嶽

五條酒造株式会社 公式サイト:http://sake-goshin.com/

住所:奈良県五條市今井1丁目1−31

電話番号:0747-22-2079

代表銘柄:五神

金剛力酒造株式会社 公式サイト:-

住所:奈良県高市郡高取町上土佐28

電話番号:0744-52-2073

代表銘柄:金剛力

澤田酒造株式会社 公式サイト:http://www.kankiko.jp/

住所:奈良県香芝市五位堂六丁目167番地

電話番号:0745-78-1221

代表銘柄:歓喜光

千代酒造株式会社 公式サイト:http://www.chiyoshuzo.co.jp/

住所:奈良県御所市大字櫛羅621番地

電話番号:0745-62-2301

代表銘柄:千代

長龍酒造株式会社 公式サイト:http://www.choryo.jp/

住所:奈良県北葛城郡広陵町南4

電話番号:0745-56-2026

代表銘柄:長龍

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、見学は当面の間中止

株式会社中本酒造店 公式サイト:https://yamaturu.com/

住所:奈良県生駒市上町1067

電話番号:0743-78-0005

代表銘柄:山鶴

西内酒造 公式サイト:http://www.nara-tanzan.com/

住所:奈良県桜井市大字下3

電話番号:0744-42-2284

代表銘柄:談山

増田酒造株式会社 公式サイト:http://masuda-shuzou.co.jp/

住所: 奈良県天理市岩屋町42

電話番号:0743-65-0002

代表銘柄:都姫

奈良春日山酒造 公式サイト:https://narakasugayama-shuzo.co.jp/

住所:奈良市高畑町915

電話番号:0742-26-2300

代表銘柄:升平

藤村酒造株式会社 公式サイト:http://www.yoshino-umazake.com/haru.htm

住所: 奈良県吉野郡下市町下市154

電話番号:0747-52-2538

代表銘柄:万代老松

油長酒造株式会社 公式サイト:https://www.yucho-sake.jp/

住所:奈良県御所市中本町1160

電話番号:0745-62-2047

代表銘柄:風の森

芳村酒造株式会社 公式サイト:http://www.begin.or.jp/~inadoya/

住所:奈良県宇陀郡大宇陀町大字万六1797

電話番号:0745-83-2231

代表銘柄:千代乃松

酒蔵見学の申込方法

酒蔵見学に行く際は、事前に公式サイトで見学の可否を調べておきましょう。そのうえで、予約が必要な場合は、酒蔵に予約をしてください。

酒蔵によっては、3日前までに予約が必要だったり、専用のフォームでのみ予約を受け付けていたりします。予約方法も含めて、事前に調べておくとスムーズです。

見学についてわからないことや不安なことがあれば、予約の段階で質問しておきましょう。

酒蔵見学をする上でのマナー

酒蔵を見学する際は、いくつか気をつけなければならないことがあります。案内してくれる酒造会社の方に迷惑をかけないよう、次の3つのことを守りましょう。

  • 香りの強い整髪料や香水はつけない
  • 直前に納豆を食べない
  • 試飲する場合は公共交通機関で

香りの強い整髪料や香水はつけない

日本酒は、とても繊細な香りのお酒です。香りの強い整髪料や香水をつけていくと、日本酒の香りがわからなくなるだけでなく、日本酒に強い香りが移ってしまうことがあります。

蔵によっては、香りの強い整髪料や香水をつけている場合は見学を断られることもあるので、当日はできるだけつけないようにしましょう。

意外と盲点なのが、服の柔軟剤です。最近は香りが強い柔軟剤も市販されており、使用している人もいるでしょう。柔軟剤の香りは、自分では気づかなくても、意外と強く香っています。

酒蔵見学に行くときは柔軟剤にも気を配ることをおすすめします。

直前に納豆を食べない

日本酒は、麹によって米と水を発酵させることで作られています。麹はとてもデリケートで、蔵の中に他の菌を持ち込まないためにも、直前に納豆やヨーグルトを食べるのは避けましょう。

特に納豆に使われている納豆菌は強力で、酒造り中の蔵に持ち込まれると、日本酒を醸すのに必要な麹菌が全滅してしまうこともあります。

ヨーグルトなどに使われている乳酸菌も、日本酒を搾る前の「醪(もろみ)」に影響を与えるので注意が必要です。

また、柑橘類には青カビ類がついていることがあるため、蔵によっては柑橘類も嫌うことがあります。

申し込みの段階で「食べないでください」と言われなくても、これらを当日に口にするのは厳禁です。

試飲する場合は公共交通機関で

蔵によっては、日本酒を試飲させてもらえるところもあります。試飲を希望する場合は、公共交通機関で行きましょう。最寄りの駅やバス停からのアクセスも、事前に調べておくことをおすすめします。

奈良県の酒蔵に関するよくある質問【Q&A】

奈良県の酒蔵に関するよくある質問をまとめました。酒蔵見学の際の参考にしてみてください。

奈良県にある酒蔵はすべて見学できますか?

奈良県にある酒蔵のなかには、見学できない酒蔵もあります。公式サイトなどで確認してみましょう。

酒蔵見学は予約なしでも可能ですか?

蔵によって予約が必要かどうかは異なります。予約不要で見学できる蔵もあるので、事前に調べておくことをおすすめします。

酒蔵見学にはどのような服装や靴で行くべきですか?

酒蔵見学に行くときは、動きやすいシンプルな服装・脱ぎ履きしやすい靴で出かけることをおすすめします。酒蔵は食品を扱っている場所です。ビーズやボタンなどが取れて混入するのを防ぐためにも、シンプルな服装を心がけましょう。

また、酒蔵のなかには、靴を脱いで専用の履物に履き替えないと見学できないところもあります。足場が悪い箇所もあるため、高いヒールの靴やサンダルなどは避けた方が無難です。

履き慣れたスニーカーなど、脱ぎ履きしやすく歩きやすい靴で出かけましょう。

酒蔵見学で撮った写真はSNSにアップしても良いですか?

酒蔵見学で写真を撮る際は、案内のスタッフさんに許可を得るのがマナーです。SNSにアップする際も、同様に許可をもらいましょう。

酒蔵によっては、撮影やSNSへの投稿ができない場所・物があります。トラブルを防ぐためにも、必ず許可を取ってから撮影・アップロードしてください。

まとめ

個性豊かな日本酒が多く醸されている奈良県には、見学できる酒蔵がたくさんあります。奈良県を訪れることがあれば、気になる酒蔵を見学してみましょう。

酒蔵を見学に行く際は、事前に公式サイトなどで見学の可否や、予約の要・不要を確認してください。

また、見学当日は次のことに気をつけましょう。

  • 香りの強い整髪料や香水をつけない
  • 当日に納豆やヨーグルトなどの発酵食品を食べない
  • 試飲する際は公共交通機関で訪ねる

酒蔵を見学すれば、さらに深く日本酒の魅力に触れられます。まずは気になる銘柄の酒蔵を見学に訪れてみませんか?

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