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「無濾過生原酒って最近よく見るけど、どんな意味があるの?」
「無濾過生原酒のおすすめを知りたい。」
このように、たまにラベルに書いてある、「無濾過生原酒(むろかなまげんしゅ)」について、気になったことはありませんか??
美味しい日本酒編集部
今回は、そんなインパクトがある味わいの「無濾過生原酒」について世界一わかりやすくお伝えします!!
Contents
無濾過生原酒(むろかなまげんしゅ)とは?(用語解説)
美味しい日本酒編集部
これは
・「無濾過(むろか)」
・「生(なま)」
・「原酒(げんしゅ)」
を組み合わせた言葉なんです。以下に一つ一つの用語を記載しました。
- 無濾過(むろか)
無濾過=濾過をしないこと。
濾過とは、日本酒を造った後(絞った後)に、細かいお米のカスやお酒の雑味を取り除き、よりクリアで透明なお酒にする作業。無濾過の場合、重みあるボリューミーな味わいとなります。
- 生(なま)→生酒(なまざけ)
生(生酒)=火入れをしないお酒。
通常、お酒を造った後に火入れという作業を行い、お酒の中の菌を殺菌し、味が変化しないようにします。生の場合はこの工程を行っていないお酒。
火入れをしないことにより、とてもフレッシュな香りや味わいを楽しめます。
- 原酒(げんしゅ)
原酒=水を加えてないお酒。
原酒以外のお酒は、水を加えることにより、アルコール度数を15%前後まで落としています。原酒の場合は水を加えていないそのままお酒です。
原酒の多くはアルコール度数が17~20%前後と高い度数なので、しっかりとしたパンチのある味わいになることが多いです。
無濾過生原酒とは、濾過をしない、火入れをしない、水を加えないの3つのないがあるお酒。
インパクトのある濃厚な無濾過生原酒の味わい♩
美味しい日本酒編集部
無濾過生原酒の味わいの特徴まとめ
- 旨味がたっぷり
- 華やかな香り
- 濃いめな味わい
- アルコール度数の高さからくるボリューム感
無濾過生原酒とは、簡単に言うと「造った日本酒を、すぐに瓶詰めしたお酒」です。
「濾過」や「火入れ」をしないことにより、お酒の持つ本来の旨味や個性などが残り、水を加えない原酒であることから、アルコール度数の高く、味は濃いめで、飲みごたえのある風味に仕上がります。
また、無濾過生原酒を「すっぴんの日本酒」と呼ぶ人もいます。
つまり、ノーメイクで都会を歩くようなもので、ノーメイクのお酒をそのまま世の中に出すということは、「酒蔵の自信の現れ」とも言えるでしょう。
無濾過生原酒のちょっとした歴史
日本酒好きの間で愛され続けている「無濾過生原酒」。
そんな無濾過生原酒が世の中に台頭してきたのは、実は、酒造りの歴史からみるとつい最近のことなんです。
- 手順1黎明期1990年ごろから徐々に広まり始める。
- 手順2ブレイクプレミアム日本酒「飛露喜」がブレイクのきっかけに
- 手順3成長期品質を保つのが難しいため、蔵元でしか飲めないお酒であったが、保存・流通技術の発達により、誰でも飲めるお酒に。
- 手順4成熟期無濾過生原酒をきっかけに日本酒を好きになる人が急増する。
濾過・火入れ・加水の3点セットが常識だった日本酒の世界に無濾過生原酒が台等してきたのは、1990年頃からでした。
加工を一切しない「すっぴんの酒」のインパクトは、全国の造り手たちを刺激。
後に、飛露喜(ひろき)の無濾過生原酒が本格的にブレイクするキッカケを造ったのです。
日本酒業界の常識を打ち破る、「無濾過生原酒」は日本酒業界の異端児であり、多くの日本酒愛好家から愛されるお酒になりました!
無濾過生原酒の楽しみ方&注意点
オススメの飲み方
オススメの無濾過生原酒の飲み方は二つ。
1, そのまま飲む
まずはそのまま飲んで、無濾過生原酒のパンチのあるジューシーな味わいを楽しもう。
2, オンザロック
まるで、ウイスキーのごとく、たっぷりとグラスに氷を入れれ、キンキンに冷えた無濾過生原酒を注ぐ。
徐々に変化する味わいを感じながら、まろやかな旨味を楽しもう!
保存方法について
美味しい日本酒編集部
無濾過生原酒は、火入れしていない「生酒」なので、常温で保存していると、中の菌が活発に動いて、お酒の味わいを変化させてしまいます。
ですので、要冷蔵が鉄則です。
また、日本酒は紫外線などの光に弱いので、新聞紙やアルミホイルに包むなどして、光が当たらないようにしましょう。
オススメの無濾過生原酒3選
それでは、「美味しい日本酒」が胸を張ってオススメする無濾過生原酒3選を紹介します!
無濾過生原酒の代表格「風の森」(奈良)
風の森を造る「油長酒蔵」は、日本清酒発祥の地と言われている、奈良にある酒蔵です。
この酒蔵で造るほぼ全てのお酒が無濾過生原酒であり、そのクオリティは毎年のように上がっています。
味わいは、独特のプチプチとした炭酸感が特徴で、同時にやみつきになる旨味が広がる。
微炭酸と無濾過生原酒のいいとこどりをしたなんとも旨い一本です。
人気急上昇「七田」(佐賀)
七田の定番は、火入れだが、新酒の時期になるとでてくる無濾過生原酒は、旨味と酸のバランスが絶妙で、あ〜やっぱり無濾過生原酒いいわ〜と毎回飲むたび思います。数々の賞を受賞し、今波に乗っている一本。
酒造りの神様の渾身の一本「農口尚彦研究所」(石川)
酒造りの神様といわれる「農口杜氏」が自身の持つ技術・精神・生き様を次世代に継承することをミッションに2017年に開発した新たなブランド。フルーティーな味わいと、無濾過生原酒のどっしりとした味わいは、日本酒好きにも驚きを与える!
いかかだったでしょうか?
日本酒の新たな時代を作った「無濾過生原酒」
次に見かけたときには、ぜひ今日学んだことを元によりおいしく呑んでみてくださいね。